2017年11月16日

トランプのアジア歴訪が地域を貿易戦争と軍事衝突の瀬戸際にたたせる 15 November 2017


 トランプの12日間アジア歴訪(日韓中越比)が何を齎したか。様々な意見が交錯している。しばし決めつけを排し、幾つかを拾おう。表記はその一つ、つまみ食いする。
《摘要》
1。何らかの形式の妥協到達に努める密室交渉の無数の暗示に関わらず、先週の韓国議会の床でのトランプの好戦的で範疇的な物言いが彼の政権に術策を講じる余地を殆ど残さなかった。彼は、米国に到達できるかもしれない大陸間弾道ミサイル(iCBM)の所有を北朝鮮体制に許さないだろう、と誓約した。彼の立場は無条件に日本、オーストラリア及び韓国により承認された。

2。9月6日付展望で本紙により措定された疑問が依然として世界中に仄見える。「ワシントンは戦争修辞法をうまく利用するために戦争するだろうか。脅威それ自身ー単にブラフでないことを証明する決意ーが潜在的な核戦争への行進における駆動力になったのか」。

3。同政権の貿易政策に関して類似した疑問が措定され得る。演説に次ぐ演説の中で、トランプはWTOと経済的競合者間の紛争を規制するため第二次世界大戦後米国自身の設立した多国間貿易投資協定とを非難した。各国が実質的に米国との貿易余剰削減を要求することになるだろう非妥協的な「アメリカ第一」アジェンダを追求すると彼は範疇的に誓約した。

4。トランプはこの要求を中国のような「戦略的競合者」だけにでなく敷衍した。また彼は地域の最も緊密な同盟国の中で日本及び韓国を威嚇しただけでなく、ヴェトナムやインドといった国々を米国の戦略的傘の下に入れようと求めている。

5。フィリピンの東アジアサミットで、中国、インド、日本、韓国、オーストラリア、ニュー・ジーランドとアセアン加盟10カ国が北京提案の東アジア地域包括的経済連携(RCEP)形成に向けてさらに会談を催した。

6。二つの米同盟国、日本とオーストラリアは来年まで最終合意を先送りするのに成功したけれども、その確立に向けての動因は明確だった。米国を除外する圏域は、全球的生産ネットワークにより既に重大に統合済の諸国のグループ内部で、より緊密な連結を育て上げるかもしれない。結合されれば、彼らが世界GDPの40%強を生み出し、世界人口の半分を包含する。

7。オバマ政権の代替案は、国内経済の被保護部門を規制緩和するまで中国を排除するだろう米支配のTPPだった。トランプはしかしながら大統領就任初日にTPPを否認した、それが加盟諸国にアメリカ市場へのより大きな参入を与えるという保護主義的地盤に立ってだ。

8。ワシントン同様の中国中心圏に反対するだけの日本の支配階級は米国の参加なしTPP設立を依然押している。圏が究極的に形成されるにしても、RCEPによって規模、範囲及び野心面で矮小化されるかもしれない。

9。トランプはアメリカ支配階級の脱世代化と絶望を擬人化する。アジア中で、彼は国々がアメリカ商品をもっと多く買うか制裁に面するかと要求する以外できなかった。時々、米国の大統領はアメリカの軍産複合体のための脅迫人という印象を与え、諸政府が米製航空機、戦艦及びミサイルを「数十億ドル」多く買えと言い張る。

10。そう呼べるならば、トランプ歴訪の唯一の成功は日本、オーストラリア及びインドーその支配エリートがアメリカの相方同様機器に打ちのめされた国々ーが対中軍事衝突のための「四辺形」同盟への支持を示し、中国の増大する地域及び国際の影響力を遮断せんと求めることだ。

11。トランプのアジア歴訪が米国の戦略的地位における新しいどん底を刻む。国際的労働者階級の直面する途方もない危険は、しかしながら、アメリカの支配階級が依然として莫大な戦争機械を持ち、時に応じて繰り返し、その全球的支配を保持するためにその兵器使用の覚悟を誇示してきたことだ。(止め)
***
 「トランプ大統領:ルール変わった、帰国時に重大発表−アジア歴訪終了」なるブルームバーグの記事あり、それを見なければ総括し難い。
posted by 三間堀 at 08:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月15日

【鮮】過去の北朝鮮政策は希望的観測に基づいていた 阿久津博康


 軍事強国化を進める北朝鮮に対し「話し合い解決」を主張する向きがある。トランプ自身が表向きの発言(戦略的忍耐の放棄、すべてのオプションがテーブルの上にある)とは別に秘密裏に対話を続けている。もう四半世紀、話し合いは進まず、北朝鮮がその間に長足の軍事進歩を遂げた。言い換えれば、北朝鮮を放置していた。ではその理由はなんだろうか。

 先に言及した『現代日本の地政学』所収の一編で阿久津博康は過去(1990年代から2000年代)が「北朝鮮の体制はいずれ崩壊する」との希望的観測に基づいていたと指摘する。阿久津博康曰く、研究者の間でも「時間は我々の味方だ。時間稼ぎをして体制崩壊を待て」というアプローチが主張された。>その無効ぶりは説明するまでもない。

 今回のトランプのアジア歴訪で「すべての選択肢がテーブルの上にある」を支持したのは、日本の安部だけだったという報道に接した。隣接する中露韓は戦争の混乱で自国に悪影響の及ぶのを嫌うだけでなく、それぞれに思惑を持つからだ。精々のオチが現状凍結(開発スピードを緩めることを含む)だと見越せば、話し合いの結果は我が日本にとっては何の改善にもならない。ましてそれと引き換えに制裁緩和となれば、日本のリスクは増大する一方だろう。

 阿久津は言う。
<「北朝鮮はいずれ崩壊する」、「北朝鮮のような遅れた国に核開発など出来る筈がない」、「北朝鮮が米国に届く大陸間弾道弾ミサイル(iCBM)を作れる筈がない」、「北朝鮮に対しては現有の防衛能力で十分対応できる」などの従来の前提条件を再検討しなければならない。

北朝鮮側はー
<まず北朝鮮の究極の最終目標は、外敵に対する安全を確保しつつ体制維持を図ることだ。
<独裁国家には政治的な障害が殆どない。民主主義国は政治的な手続きが必要だ。この非対称性は独裁国家に有利だ。

想定されるシナリオ(一部掻い摘み)
@安全保障リスク
・北朝鮮の短距離弾道ミサイル、スカッドが韓国内の在韓米軍基地や、各種主要施設に向けられる。中距離弾道ミサイル、ノドンが日本に向けられる。同じく中距離弾道ミサイル、ムスダンがグアム島に向けられる。米全土を射程に収めるiCBMが完成し、それが米本土に向けられる。
A政治リスク
・オバマ政権の下で「戦略的忍耐」の名の下で事実上「戦略的放置」が行われ、禁止ラインである筈の「レッド・ライン」が「レッド・カーペット」に変わった。>トランプ政権の対処も泰山鳴動ネズミ一匹になりかねない。
・このまま行くと日米間で、状況認識または対応を巡って齟齬が生じるおそれがある。
・北朝鮮の崩壊リスクに加え、核・ミサイル能力の増大リスクも高まる中、日本の役割が矮小化されたままでは困る。将来、朝鮮半島が統一された場合、北東アジアでの日本の政治的存在感がいっそう希薄化するリスクを回避できなくなるリスクがある。
B経済的リスク
 略
C地経学的リスク
 韓国、北朝鮮ともに中国への経済的依存を深めている。南北間の貿易量は、それぞれの対中貿易を下回っており、もし現在、朝鮮半島が統一されたら、朝鮮半島の経済全体は中国経済に吸収されてしまう。これは即ち、統一コリア全体が中国の勢力圏に入り、朝鮮半島をめぐる古典的な地政学的ダイナミズムが、中国に有利な形に変わるということだ。(止め)

***
 トランプの「アメリカ・ファースト」は当然日本にも適用され、且つディール(取引)本位の彼の発想法からすれば、日本をどう取り扱うのか場合次第になる。打つ手がなくなりつつある現在、今までの強硬姿勢を打ち捨て、アメリカの関与をやーめたも希少とはいえないわけでない。あり得るのが米本土に届くiCBM開発中止と引き換えに他の核・ミサイルを米が容認するものだ。見返りに何を要求するか不明だが、豊富な鉱物資源利権があるかもしれない。

 当面、日米同盟依存が不可欠の日本は米国にすがりつくしかないが、憲法改正で国防軍を持てれば、かつての分業的日英同盟のようにアジアでの役割を米国にとって代わるがいい。

 なお、希望的観測といえば、上述のようにある程度の根拠に基づくのはまだしも、日本に残存する「外交で問題解決する」と主張する者には、恐らくなんの展望もないだろう。
 
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2017年11月11日

【泰】王室火葬の儀後の2本の批判文 その2(完) NEW MANDALA - 02 NOV, 2017


【承前】その1はこちら
8。最近までオーストラリア国立大学にいて直ぐにウイスコンシン大学マディソン校に移るタイレル・ハーバーコーンが記す。如何に王室の火葬の儀がタイ国における権威主義的支配の性格について疑問を提起するサイドショーを「計画されざる強制休暇」の形で提供したか。
 10月20日、エカチャイ・ホンカンワンがフェイスブックを経由して、国王プーミポン・アドゥンラヤデートの火葬される日に、赤服を着てカフェで1時間かそこら本を読みに行く積りだと発表した。この未決着の当局が概して控えめだと言うためだ。警察からの警告が1日のうちにやって来た、公表されない職場訪問の形でだ。エカチャイは自分の声明と計画した行動とが如何なる面でも法律違反でないと言い張った。3日後、10月24日、制服着用・非着用の警察と兵士との14名が自宅のドアを蹴破って同行しろと要求した。彼らが2つの選択肢を与えた。カンチャナブリに休暇に行くか、火葬の儀が終わるまで軍隊の陣地で時を過ごすかだ。彼はカンチャナブリを選んだが、計画にない強制された休暇に母親を連れて行けとの当局の申し出を拒んだ。

9。エカチャイ、活動家にしてもと政治囚は火葬の儀の完了した後10月28日に約束通り帰宅した。解放の数時間後彼はプラチャタイにインタビューを与えた。それは明白な暴力ー警察と兵士が自宅に押しかけた時彼は攻撃されたーと馬鹿馬鹿しさー支出用資金として当局が彼に5,000バーツを与えたが、それから彼を同行させた(自由を制限するため)役人ばらは彼が食事代の支払いー起こったことーをするのを待った。タイの人権弁護士たちは即時にこの計画されざる、強制的休暇をその現実の名前ー裁量的逮捕と拘禁ーで呼んだ、国際人権法及びNCPO自身の法律の下のタイ国の義務双方に違反すると。

10。2014年5月22日以来何度も、私は書いたり言ってきた。起きていることが新種の思考と新型の分析を要求する。国王プーミポン統治の終焉と新しい統治の始まりは同じことだ。先月、学者、ジャーナリストやその他解説者火葬の儀とそれへの数百万人のタイ人の参列との社会的、政治的、宗教的、文化的及び経済的意味を尋ねてきた。しかし、クリスファー・クルッパやでヴィッド・ヌージェントが普通の権力中枢の外部にいる「分析の中心から外れた位置」と呼ぶものからタイ政治史に取り組む傾向のある人間として、私の意見はサナムルアン(王宮前広場)で起きたことに加えて、エカチャイの裁量的逮捕と拘禁が批判的分析を要求するというものだ。現在の必要とする緊急分析に貢献する精神で、ここに生起する3つの問題がある。

11。その1。何がエカチャイの発表について不安だったのか。彼が敢えて火葬の日に黒以外の色を着ると提示したことか。彼がカフェに行って本を読む計画だったことか。彼の発表は計画された個人的行動の1つであって、どんな類であれ表現或いは抗議に他人の参加を呼びかけるものでなかった。独立した思考について当局を震え上がらせるものは何だろうか。(注:独立した、批判的思考こそまさにタイ国のものを含めた大学が新しい知識の開発とランキング上昇のために奨励を希望するものだ。有機化学者や理論物理学者による独立した思考は喝采されるかもしれない。だが普通の市民によるものは危険であり、中止させねばならない)。

12。その2。「法律」がその意味を剥ぎ取られたNCPOの柔軟な法体制の中でさえ、警察と兵士はどんな犯罪でもエカチャイを責めることができなかった。だから、多くの初期体制の伝統の中で、彼らは裁量的に彼を逮捕し拘禁したのだ。また多くの初期体制の伝統の中で、彼を鉄格子に閉じ込めるよりは寧ろカンチャナブリにある滝や行楽地に彼を連れ出すことでこの事実に覆面を被せようと試みた。当局は裁量的逮捕と拘禁とが(計画されない、強制された)休暇の偽装の下実行される時、何であれ強制的或いは暴力的に見えないと思うのだろうか。当局は逮捕及び拘禁の覆面隠しのこの試みが失敗し同時に失踪の可能性について恐怖と不安を掻き立てると悟るだろうか。彼らは素朴、皮肉屋或いはその両者の組合せなのか。当局の内申にあるものは彼らの標的になる者の経験に影響しないが、それが彼らの想像し築くことを目指す体制及び社会の種類を暴露するかもしれない。

13。どんな分析の種類或いは様式でもこれら2つの質問に答えることが或いは可能かもしれないし、多くの関連するもの、エカチャイ・ホンカンワンの裁量的逮捕及び拘禁を含む、が1個人だけでなくタイ社会にとって危機と危険な瞬間との信号の筈だ。彼女の最新本、『未来は歴史だ;如何に全体主義がロシアを再獲得したか』の中で、マシャ・ゲッセンがロシアにおける民主主義の可能性破壊の緩和と全体主義の復帰を理解するのに人間性と社会科学者が失敗したかを批判する。ハンナ・アレントをなぞりながら、彼女はこう書く。「機能する民主制の中、言い放たれた理想と現実との間の矛盾が社会及び政治の変化を齎し得、そして屡々呼び出される。これが埋め込まれた亀裂を消滅させはしないが、噴出の中でそれが社会をもうちょっと民主的に且つもうちょっと不平等でなくする方法を持つ。全体主義イデオロギーはそうした修正を一切許さない。…全体主義イデオロギーと現実との間に亀裂はない、全体主義イデオロギーはその内部に現実の全てを含むからだ」。彼女の分析は現在の日のタイ国と共鳴する。何人かがタイ国におけるイデオロギーと現実との間の亀裂を解析しようとするなら、2017年10月のこの2週間を手始めにせず、どこで人は始めようとするのか。権力から遠く離れて見えるかもしれないが、事実上その維持にはカンチャナブリのリゾートのように鍵である1つの場所が分析の中心から外れた位置にとってあるかもしれない。(止め)
***
 毎日朝夕6時には国歌(国王賛歌を含む)斉唱のテレビ番組が流れ、クー後はそれに軍政の広報が加わった。学校では「タイの基礎」として国王の地位が顕彰される。1932年革命(最近ではクー説が強い)後、ラーマ7世は国外に脱出、結局生前退位で帰国しなかった。その間(第2時世界大戦終了まで)、タイ国は国王が国内に不在だった。そして奇妙な死に方をしたラーマ8世を間に挟みプーミポン国王が戴冠式を迎えた。開発独裁式の事実上の軍政が続く中、生まれたのがタイ式民主主義だった(それまでは西欧型民主主義を志向)。そして国王を持ち上げてXーを正当化する方式だった(国王の政治利用)。その波にうまく乗ったのがプーXXXだ。言うまでもなく西欧型立憲君主制なら憲法を停止させる権限、或いはXーを承認・不承認する権限がプーXXXにない。冷めた見方をすれば、彼は政治サーフィンに長けていたのだ。

 国民の敬愛は嘘でないが、繰り返し述べてきたように個人的なもので一代限りなのだ。さて新国王がどう泳ぐか、国民がそれを認めるかどうか。プーXXXの残影は早晩消える。国民がそこに何を見るだろうか。
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2017年11月09日

【泰】王室火葬の儀後の2本の批判文 その1 NEW MANDALA - 02 NOV, 2017


 前稿の補足(表記)。火葬の儀の政治的意味合いの解読。
《骨子》
1。今週初め、ニュー・マンダラは故国王プーミポンの火葬の儀の重大性に関して一組のタイ人学者の短い省察を読者に届けた。今日もまた西洋に基盤を置くタイ国の周知の学者二人の思想を喜んで共有しよう。

2。クイーンズ大学のパトリック・ジョイ曰く。王室火葬の儀の重大性に及ぶ限り、それは「昔と同じ」論だ。私は当惑しつつ受容した。私はタイ国の君主制について書いてきたから世紀に一度の瞬間、つまり国王プーミポンの火葬の儀、タイ国史で最長統治の国王に興味を抱くべきだ。しかし、それは言いがたいほど、催事全体がそうさ退屈だった。

3。国王プーミポンの崩御はこの十年の最良部分をめぐって描かれてきた。よく知られるように、2006年9月民主的に選挙されたタクシン政府の転覆に続く、君主制が熾烈に政治化されてきたこの長期の経路にわたってだ。その時以来、数百万の言葉が君主制、特に国王プーミポンについて王党派、共和派、立憲君主派、黄色及び赤色によって書かれてきた。タイ国の政治環境が変わるある日、新しい筋の素材が入手可能になる。そして人々が投獄或いはもっと悪いことの恐怖なしに語り出すのが最終的に自由になる。我々は国王プーミポンについて何か新しいことを学ぶかもしれない。しかし葬儀の解説の中で我々は同じ退屈な決まり文句ー時にはずっとよく知るはずの分野の著名学者からやって来るーを聞いたり読んだりしがちだ。

4。退屈は過度な王室儀礼と一部関係ある。十年長の政治的危機以来、王党派プロパガンダ機械が過剰稼働して君主制を覆い隠してきた。あれこれの王室儀式がほぼ常時実施される、王党派のゆっくり燃え上がる狂気の水準を維持するのが目的だ。

5。王室の火葬の儀は、そうした出来事の希少性、彩り鮮やかな衣装、精巧で印象的な焼却棟、難解なヒンドゥー教・仏教の葬儀の儀式にも関わらず、事実上は単純に王党派プロパガンディストの普通のテーマの焼き直しだ。それは他の王室儀式と全く同じメッセージを投げかける。国王は「神に似た」将来のブッダだ。彼は全臣民(”市民”でない)に愛される。彼の忠臣(カー・ラチャカーン)が忠実に彼の望みを実現する。タイ人は君主制への忠誠心で団結される。勿論、これらメッセージの全部が真実でない。それこそ人間に可能な限り大見世物として出現しなければならない理由だ。

6。王室儀式の中での最高度の劇場性は君主制の現実の実績と国王プーミポン自身の経歴に対して逆の割合の中にある。君主制の批判家はカメラに撮られ裁かれて、何年間も監獄に監禁されるか、永久海外亡命を強制される。君主制の政治的介入は秘密に覆われる(それは”ネットワーク”を通じて工作されるのか。さもなくば奥の院“deep state”の中心でか。或いは?)。その財政事項は不透明だ。民主化、反王党派政治の歴史は抹消される。

7。君主制の真の機能が秘密保持される方法は王室主題が臨終の君主を凝視するのを禁じる時、ある種封建的実践の現代版だ。その代わり、我々には王室儀式の退屈がある。サペール・オーデ(敢て知れ)!(止め)
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2017年11月08日

推薦)【泰】王室火葬に関する二つのタイ人意見 NEW MANDALA - 30 OCT, 2017


 見事に荘厳された国王火葬の儀が終わった。グランド・パレスや式場周辺には沿道で最後の別れを告げるタイ国民が喪服に身を包んで、前日から押しかけ夜は路上に寝てまでして、参列した。1フット(30cm)ずつ進むパレードは2時間かけてゆっくり進んだ。時折映るタイ人の顔は皆涙に濡れていた。火葬場建物のレプリカが主要な地に配られ、献花の列が延々と続き、一般寺院でも簡易式典が催された。さて大王の魂はガルーダに乗って天国にたどり着いただろうか。

 豪勢にして静寂に行われたこの葬儀、外国では惨憺の声があがったと聞く。では国内のタイ人は弔意を示しながらも、内心これをどう見たのか。表記はその一面を伝える。
《骨子》
1。過去数日間バンコクで催された故国王プーミポンのための王室火葬の儀はある面タイ国の政治的一時代の終わりを刻む。我々のタイ人読者及び寄稿家の事実上全員にとって、国王プーミポン生活や仕事のあれこれの面で常数であり続けてきた。ニュー・マンダラはこの瞬間が彼ら及びタイ国にとって意味するものに関して、学者による短い省察の幾つかを共有する積りだ。

2。「2016年10月13日まで全生活を国王プーミポン統治下で過ごしてきたタイ人」と紹介するよう頼んだ一人の研究者は、タイ公共生活における君主制の中心的場所を認知する。しかし、社会が「いつも危機からの救済を大王に甘える」ことを健全かどうか訝る。

3。「故国王プーミポン・アドゥンラヤデートの最近の火葬の儀はタイ国での在位70年の後に彼の達成した道徳的権威、敬愛を宣言した。国王プーミポンが王位に登った時君主制は低調だった。だが彼は多くのタイ人が国家の大黒柱と見なすものへと成るまでその地位を持ち上げてきた。にも関わらず中には、この地位は数十年の長きにわたる国家後援プロパガンダの結果であり、不平な見方がタイ国では合法的に表明され得ないと言う者がいる。

4。国王プーミポンの半神聖な凌駕されない道徳的権威が彼をしてタイ国憲法の規定するものを超えた政治的影響力を揮うのを許した。1973年と1992年の二つの流血の政治的衝突を終わらせる彼の介入はタイ脈絡でのハッキリした文化的カリスマの好例として広く引用されてきた。しかし、彼の人生の最後の十年間、1932年革命以来最も暴力的で乱気流の政治的時期に苦しむ間、国王は脆い健康状態だった。彼の統治の最後の十年を刻んだ政治的暴動の最中の彼の沈黙は様々に解釈され、タイ君主制の将来を巡って懸念を提起した。

5。国王プーミポンの崩御で、タイ国は今海図なき領域に入りつつある。64歳のマハー・ワチラロンコン、国王プーミポンの唯一の息が昨年末王位を継ぎ、直ぐに戴冠すると見込まれる。今彼の父王の火葬が行われたからだ。故国王の高度に敬愛された地位を所与とすれば、新国王が賞賛と崇敬の類似水準を達成するのは極めて挑戦的な課題だろう。

6。そうであるかもしれないように、タイ国が成熟した民主的社会であるには、タイ人が危機からの自己の救済をいつも大王にしがみ付かないようにすることがより健全だ。彼がどれ程偉大であろうとも一個人に高い望みを託す社会は自ら破壊の種を蒔く。新しい挑戦を平和裡且つ効果的に処理できる民主的制度を強化する努力を払うことが死活的だ。[青字強調は私]

7。「タイ人学者」としてだけ紹介するよう頼んだ別の学者のこのノートは「国王プーミポンのカルト」の連結効果に狼狽を表明する。

8。「国王プーミポンの火葬の儀は多分タイ国の歴史上最も記憶に残る瞬間の一つだ。生活の隅々全部、全専門職業人、全民族からの人々が全員黒服を着用するー傘やその他アクセサリーの下に蹲ってー王室の行進に沿っていようと何日も参列する。万事が完璧に振り付けられている。この全てが敬愛された国王への最後の別れを演劇的で神聖な機会にした。だがこの愛と神聖は自然なものでない。国王プーミポンのカルトは生まれるのに何十年もかかったーそして国がこのカルトを完全にすべく非常に多くを犠牲にせねばならなかった」。

9。2016年10月13日の国王プーミポン逝去以来タイ人にとっては困難な年だった。偉大な国王の喪失を多くが嘆き悲しんだけれども、他の者はシュールレアルな情熱の別の勃興を生き延びる格闘をした。国はショックと拒絶、それから悲哀と怒りを伴う恐ろしいニュースに最初に反応した。モブは暴発して黒服を見つけるのに遅すぎる者を狩り出し、或いは亡き君主に公然とその愛を表明する。少数の不運な個人が打ちのめされたーうろたえた、彼らの大半は適切に行動できない精神障害の人々だ。そうした感情が死滅するにつれて、受容がやって来た。黒を着ない人々は省かれた。「彼らもまた国父を愛したが、正しい喪服を購入する余裕がなかったからだ」。国王の死に同情しないかもしれない者にとって社会が表現の自由を討議できなかったことは悲しくないのか。これは、精々、贋の団結だ。

10。年の間中、プロパガンダがいつも通り続いた。国王の人生の各様相が栄光化され共有された。彼の長い統治は正しく彼がタイ現代史のほぼ全部の主要な出来事に巻き込まれてきたことを意味した。これまた正しく、彼の統治が数百万タイ人の生活向上を齎してきた。だがプロパガンダが激しくなるにつれて、物語がより信じ難くなった。国王プーミポンは彼のみが国を変容させ、アジアの先頭に運んだ半神として描かれた。ほかの誰一人としてその信用をとったり、或いは共有できなかった。幾つかの物語は明確に偽物だが、人々は喜んで著者を許した。彼らが読者の心に喜びを齎したからだ。白鳥が敬意を払うために来たり雲が彼の画像になった。プーミポンは、多くが主張した、ニルヴァーナに達した。これらの物語は時に軍政の情報作戦課により作られたが、その一部はプーミポンに役務を申し出た本当に信じた個人により書かれた。

11。驚いたことに、多くの批判的精神を持ち、良い教育を受けた若者がプーミポンの釈明家になるのを目撃してきた。彼らは現代の自由民主主義的価値観に十分曝されたタイ人のより若い世代だ。その一部は世界であり得る最良の教育を受けてきた。彼らは西洋で暮らし働いたことがある。私は彼らと無数の時間数雨を使ってタイ国の将来を議論した。多くが我々の国に蔓延する社会経済的不平等性と軍隊の介入問題を批判できた。それでも彼らは豪勢な葬儀を弁護し西洋の批判家に対しプーミポンの遺産を称揚した。どれほど多くのタイ人がこの偉大な人物と国への貢献とを愛したか強調するが、彼らは専制的な不敬罪法、プーミポンへの愛を叩き込むために生じる機械化、そして故国王のより暗い様相を見逃した。

12。斯様に国王プーミポンへの愛は絶対的だ。タイ人は奇跡的な課業を充足したがどんな正常人も誤る偉大な人物としてプーミポンを祝うことができない。贋のニュース、嘘、間違い、それに暴力の全部がその目的達成のために正当化され、それが大量の王党派自動人形を生む。タイ人は偉大さの物語で恒常的に矮小化されてきて、弱く価値なき我々は彼の慈悲と恵沢なかりせば決して何事も達成できないと思い知らされてきた。だが我々は2017年10月26日の後、どこへ向かっているんだろう。火葬の儀は最良の超王統主義だ。文字通り世界の隅々のタイ人数百万人が力を合わせてプーミポンの遺産を記念した。散文と詩、写真、絵画それに歌が国民の愛する父の思い出にと数千人のタイ人の手により美しく書き上げられた。だが月でさえ暗い側面がある。プーミポンが我々の父ならば、その時、葬儀が近づいた時ドイツから飛んで戻っただけでーしかも、それぞれ固有の問題を抱えた自分の子供と一緒に二人の側室を連れた年上の兄弟よりも一層の問題をタイ人は探す必要がない。

13。王党派自動人形が単純に幻覚から覚め正常化するだろうか。私はそうでないと推測する。超王統主義で長く恩恵を受けてきたエリート・ネットワークはそのカルトを国家を操縦し続けるのに多分利用しようと努めるだろう。そうなら、酷く自身の正当性を築きあげねばならない新国王ワチラロンコーンは付きまとう彼の父親の成功とどのように融和するのだろうか。70年経って、王党派の月は最終的に欠け始めている」。(止め)
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2017年11月06日

グラフ)人民元ドル(公定レート)5年間推移表


 本当に気になるのは闇(実勢)レートだが、取り敢えず。言うまでもなく政府統制ありが公定レートだ。
人民元5年間推移グラフ.tiff
 最高値 0.1654 2014年 1月 6日 
 最低値 0.1440 2016年12月26日
 最近値 0.1507 2017年11月 6日

ps) 人民元の闇レートは現地(これも地域差があるかもしれない)でないと分からないようで、公表データも当然ながら無い。経験談すらネット上に殆どなかった。
ラベル:人民元 中国 ドル
posted by 三間堀 at 15:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月05日

旧聞)ASEAN、BRICsに続く巨大経済圏「MENASA」のパワー 細谷 元 2015年7月10日


 表記は見落としていた過去記事の一つ。BRICsが巧みなネーミングで後から集合体としての活動を引き出したが、さてMENASAは「Middle East(中東)、North Africa(北アフリカ)、South Asia (南アジア) を指す言葉として、最近注目されつつある合計22ヵ国からなる巨大な経済圏」だと言う。まだ語呂合わせにしか見えないが、この言葉に釣られて相互連携・一体化が進む可能性なしとしないので、一応表記をごく一部つまみ食いしておく。
《摘要》
MENASAの人口は30億人!既存の新興国を上回る経済成長率
・人口構成は若年層が多いピラミッド型で、少子高齢化が進む欧州、北米などと異なる。
・市場調査会社フロスト・アンド・サリバンが実施した調査によると、MENASAの市場規模は10兆ドルに上る。
・投資規模の内訳は、中東が62%、南アジアが25%、北アフリカが13%だ。投資機会が見込まれる主な分野は、インフラ開発、電力・水、不動産、石油・ガス、製造、ヘルスケアなど。
・ハブとなると見込まれるのがドバイ(アラブ首長国連邦)だ。…ドバイ国際空港は14年4月〜15年3月までの世界国際便利用者ランキングによると、前年比5.2%増の7100万人で、世界1位。2位のロンドン・ヒースロー空港(6800万人)に約300万人の差をつけた。利点は、巨大市場インドの主要都市まで3時間以内で行けることだろう。
巨大投資プロジェクトが目白押し AIIB、AEC効果で超巨大経済圏誕生も
(略)
***
 ドバイはタイ国をクーで追い出された元首相タクシン、インラック兄妹が身を寄せる場所として有名。砂漠など無縁の実験的デザインの超高層ビルや住宅開発が目につく。国と国との連結ぶりは陸海空の旅客の動きだ。MENASAは現在コンセプトだけだが、着眼点としてメニューに入れておいても良いだろう。
ラベル:MENASA
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2017年11月04日

旧聞)北朝鮮問題解決にロシアの仲裁 Sputnik 日本 2017年11月02日


 「朝鮮半島沖にはすでに核兵器を搭載した米海軍の空母3隻が展開している。打撃力のこれほどの集中度はイラクに対する第二次戦争以来だ」が、一方トランプが「ロシアとの良好な関係が役立つはずだ」とも表明している。そしてSputnik 日本は「米国はどうやらロシアと中国に『甲斐のない努力』をさせ、北朝鮮の頑固さという障害に直面させようとしているようだ。そうすれば米国は自分たちが必要だと考える自国にとって都合のいい条件を提示することができる」と言う。

 ここで浮上するのがロシアによる仲裁で、米国内の専門家がちょっと前に散々議論したものだ。
<ロシアの政治学者でカーネギー基金モスクワ・センターの所長ドミトリー・トレーニン所長は9月18日付け「ニューヨーク・タイムズ」の記事の中で、ロシアが仲介役を務めるには非常に重要な前提条件があると指摘した。それはロシアが国連安全保障理事会メンバーであること、北朝鮮と国境を接していること、第二次世界大戦以来、金一族と緊密な歴史的関係を有していること、朝鮮人にはロシアに対して否定的な歴史的記憶がないこと、そして1950年から1953年の朝鮮戦争時と北朝鮮の経済復興におけるソ連による支援だ。一方でロシアには北朝鮮の軍事計画を挑発している極東での米国のMD増強は必要ない。極東ウラジオストク周辺でのミサイルあるいは核兵器が関係するあらゆる出来事もそうだ。要するにロシアには朝鮮問題で仲介者を務めるための客観的な可能性と主観的根拠がある。(止め)
***
 プーチンは外交努力で問題を解決すべきだと主張し、過去イランやシリア問題で実績を積んできた。ことによると、ほくそ笑んで仲裁に入るかもしれない。前に指摘したように、北朝鮮が米国傘下に入るのも中国傘下に入るのもロシアには楽しくない。表面立たぬ(貿易面では大したことがなく、圧倒的に中国が主役だと主張)ながら北朝鮮への影響力確保のために北朝鮮支援をしてきた。要するに中露間の綱引きだ。

 仲裁の要諦は当事者が疲れ切ることだ。早く状況が終結することを願うようになることだ。さあ、肝心の北朝鮮はどうか。ある筋は北朝鮮の電力消費量が最近減ってきた、つまり経済活動の減衰と言う(未確認)。中国からの石油輸出は現状維持だから、何が奏功しているのか。核・ミサイル開発を放棄するのはあり得まいから、落ちは現状凍結か。

 いずれにせよ、トランプが5日には来日する。そこで何が話し合われるのか。現状凍結では日本にとっての危機は去らないけれども、当面の平和にはなる。憲法改正スケジュールを睨みながら、時間と金のかかる軍事力を強化する選択肢があるのかどうか。「国を守る」自民党政権に英知の発揮を願うしかあるまい。
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2017年11月02日

【米】下院共和党が米ウラニウム鉱山のロシアの買収におけるクリントンの役割の捜査を始める 1 November 2017


 トランプ対象からヒラリーへと疑惑の対象が変じた表記をつまみ食い。クリントン家は金に汚い、中露ほか相手を選ばない。
《摘要》
1。ウラニウム1への下院捜査は、プーチンのお母さんが大統領トランプでなくクリントン家と民主党だと言い立てることで、民主党による反露キャンペーンに対抗する努力の一部だ。トランプは繰り返し大統領選挙選期間中ウラニウム1問題を提起した、同じく最近のツイートで、クリントンがアメリカのウラニウム貯蔵品をロシアに与えたと主張する。

2。論争のこの行は、セバスチャン・ゴルカ、元トランプ・キャンペーン幹部でホワイトハウスの側近の説明で最もヒステリックな調子に達した。彼が金曜日夜フォックスに出演してヒラリー・クリントンを死刑に処せと要求したからだ。「若しこれが1950年代に起こったとしたら、即今裏切り罪で立ち上がる人々がいるだろうに」と宣言した。「ローゼンバーク家のことさ、分かるかい。これはローゼンバーク家のやったこと、電気椅子死刑にかかった連中と等しい。考えてみよ。我々の敵に核能力を与えたんだ、我々が語っているのはそういうことなんだ」。

3。事件の歴史が反露キャンペーンの完璧な皮肉ぶりをもう一度誇示する。民主党員が共和党員に負けず劣らずロシア・オリガルヒから金を取って幸せで来たからだ。その間両党とも本当のご主人様、ウォール街のビリオネアとアメリカ帝国主義の軍・インテリジェンス機関に奉仕し続ける。

4。記事の最新回は2015年初めに現れる口座に何も加えない。だが、どんな聴衆であろうと正規の報酬を求めて喜んで語るクリントン家の金銭獲得活動の記録という面で罪を免れぬに十分だ。ロシアのウラニウム取引の場合、ビル・クリントンのモスクワにおけるたった1回の登場が50万ドル、元大統領が催事に対してこれまで受け取った最大報酬だった。

5。複雑な物語は2005年に遡る。カナダの鉱山投機家フランク・ジュストラが、ビル・クリントンと独裁的大統領ナルスルタン・ナゼルバエフ間の会談の数日後、カザフスタンにある貴重なウラニウム鉱山を支配する取引を彼の会社ウルアジア(UrAsia)が勝ち取った時だ。

6。ジュストラが2006年結果的に深甚な感謝を表明し、3130万ドルをクリントン財団に寄付した。彼は爾来クリントン財団への最大寄付者の一人になってきた、1億ドルの複数年寄付を誓約し、クリントン・ジュストラ事業パートナーシップを共同設立した。彼は今クリントン財団の理事席に座る。彼はビル・クリントンに豪勢な誕生パーティーを開き、彼の妻の2016年大統領選活動期間中催事に飛べる私有ジェット機の使用を元大統領に提供した。

7。ウラニウム1創作直後、ロシア国有企業ロスアトムが同社の所有権17%を取るべく交渉が始まり、2009年に取引が完結した。これに同社の多数派所有権を取るロスアトム2010年6月の申し出が続いた。その潜在的な国家安全保障意味合いの故に国務省代表を含む米国における外国人投資委員会(CFIUS)に承認されねばならない取引だった。なお同委員会は当時ヒラリー・クリントンが率いていた。

8。ジュストラ=クリントン結合は上手に記録されており元大統領とその妻にとって高度に儲かるものだけれども、この関係をウラニウム1買収の承認に結びつける証拠がなく、或いはその特定取引を知っていたかでさえ無い。もっと言えば、マッカーシーもどきの「裏切り」主張はウラニウムが現実には米国からロシアへと移送されていない現実を隠す。取引は純粋に財務的で、ウラニウム1の生産施設、資産及び米国内保有量の全部が国内に残っている。

9。攻撃の第二大通りは、オバマ政権がロスアトムの米子会社テネックス捜査を引き出したとの主張をめぐり、打ち出されてきた。その中で同社経営者ヴァディン・マイケルンがアメリカのウラン輸送会社を巻き込むマネーロンダリングと贈賄で有罪にされた。捜査は2009年に始まったが2015年まで訴追に至らなかった。この期間中、ロスアトムがウラニウム1の多数派株を買収しそれから2013年に同社の100%支配を獲得した。

10。共和党員は、ウラニウム1取引の承認を確実にすべく捜査が巧妙に遅らされた、と言い立ててきた。また彼らは事件関連のFBI覆面情報提供者に課せられた口封じ命令に反対してきた。先週、トランプの急き立てで、司法省が口封じ命令を解除し、身元不明の情報提供者に下院インテリジェンス委員会での証言を許した。

11。ウラニウム1事件のでっち上げ且つ政治的に動機づけられた性格はFBI情報提供者を代理する弁護士の身元に誇示される。すなわち、ビクトリア・トーエンス(Victoria Toensing)、1998年のビル・クリントン弾劾に繋がった複数の捜査へと遡る一連の右翼挑発における長期の法的工作員だ。モニカ・ルーヴィンスキーとクリントンの性的関係の暴露並びにジュディス・ミラー、即サダム・フセインのイラクにおける「大量破壊兵器」という偽造されたCIA主張の導管として仕えたニューヨーク・タイムズ記者、との工作を手伝ったリンダ・ティップの公的弁護人だと判明した。(止め)
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 風向きがクリントンに向かって強くなったようだが、ウラニウム1について嫌疑は極めてルーズなもののようだ。黒だと決めつけるのは時期尚早だろう。
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2017年11月01日

【米】トランプ引き摺り下ろしのあの他の企て Patrick J. Buchanan October 31, 2017


 米反戦派保守の代表的論客のひとり、パット・ブキャナンがトランプ降ろしの策謀を暴く(表記)。あちこちで喧嘩売人をやっているから、トランプ憎しが増えるのは当然なのだが、トランプは米主流マスコミと戦闘状態だし、国家そのもののディープ・ステートの妨害を受けている。民主党の仕掛けた汚い謀略にも巻き込まれている。トランプほど悪口を言いやすい大統領は珍しいので有象無象の悪評がある。彼の月旦をするにはノイズや偽情報を排除して、有り体を把握せねばならない。それにはブキャナン意見が参考になると私は信じる。
《骨子》
1。トランプ・キャンペーンとウラジミール・プーチン間の「共謀」をFBIが捜査し始めて優に1年を越えた頃、ロバート・ミューラー特別顧問が最初の大きな告発を持ち込んだ。

2。トランプ・キャンペーンの管理者ポール・マナフォートが、何一つ大統領或いは2016年と直接結びつかないけれども、数年前に遡る一連の犯罪で告訴されていた。

3。告発がやってくるとCNNに内通があって、ミューラー事務所が週末の見出しを掻っ攫った。

4。これが別々の局面にかかる爆発的ニュースを覆い隠した。2年前に始まったトランプ引き摺り下ろしの超党派的企みに点が繋がりはじめたからだ。

5。そして『オリエント急行殺人事件』のように、列車に乗るほぼ誰もが企てに手を貸していたようだ。

物語は2015年10月に始まる
6。その時、ワシントン自由の篝火(Beacon)、ネオコンのウエブサイトがフュージョンGPSと呼ばれる調査会社と契約した。トランプの個人及び職業生活に深入りーそして彼を追放するためだ。

7。ビル・クリストルのウイークリー・スタンダードからの分社、篝火は義理の息子が経営する。そしてそこのダディ・ウォーバックスが共和党(GOP)のオリガーヒでヘッジ・ファンドのビリオネア、ポール・シンガーだ。

8。2015年10月から2016年5月まで、フュージョンGPSがネオコンと決してトランプ支持でない者のために汚辱を掘り上げた。しかしながら、5月には、トランプがライバル全員の道を決めて確かな共和党の指名者だった。

9。それで篝火は救われ、フュージョンGPSはその汚泥浚いに資金付けする2頭の新しい金になる牛を見つけたーDNCとクリントン・キャンペーンだ。

10。その浅ましい仕事を手元に置くため、両者が党の法律事務所Perkins Coieと契約した。DNCとクリントン・キャンペーンが1240万ドル支払い、PerkinsがフュージョンGPSに支払うためこの秘蔵現金の一部を使った。

此処に興味を惹き始める箇所がある
11。2016年6月、フュージョンGPSが英国人スパイ、クリストファー・スチールと契約した。彼はトランプ・ロシア間のあらゆる繋がりを捜索するため、MI6でロシア・デスクを率いていた。

12。スチールはFSB、ロシアのインテリジェンス機関の古い知人との接触を始めた。そしてロシア人が立証されれば立候補の命取りになるかもしれないトランプに関する驚くべき汚点を提供し始めた。

13。主張の中には、トランプがモスクワのホテルに売春婦を連れ込んだ、クレムリンが彼を脅迫している、トランプ・キャンペーンとロシアとの間に証明できる共謀ありというのがあった。

14。2016年6月から10月のメモに、スチールがこれをフュージョンGPSに回し、それが米新聞主要紙に回したとある。だが新聞がそれを裏取りできなかったので、彼らはそれの公表をやめた。

15。スチールの最終産物、35ページの一件書類は「立証されない猥褻な主張」で満杯と述べられてきた。

16。スチールの調査は、しかしながら、仕事を続けさせるためスチールに報酬を支払うと局が考えたと見かけ上取られるジェイムズ・コミーのFBIとも通じていた。

17。この「驚くべき」成り行きについて、ワシントン・イグザミナーのコラムニスト、バイロン・ヨークは上院議員チャック・グラスリーを引く。

18。「FBIとクリントン・キャンペーンの仲間なら選挙への助走期間中、共和党の大統領候補者を捜査するのにスチールに金を支払うだろうとの考えは…FBIの政治的独立性並びにオバマ政権の政治的目的のため法執行機関及びインテリジェンス機関の使用に疑問を提起する」。

19。問題が積み上がり始める。
 ロシアのインテリジェンスと非常に有線接続する英国人スパイとのFBIの関係とは何だったのだろうか。

20。FBIは、ロシア=トランプ「共謀」の独自捜査を拡張するため、スチールの掘り当てた情報を使ったのか。FBIは、スチールが発掘したものをホワイト・ハウスや国家安全保障評議会に回付したのか。

21。オバマ政権は、正当な電子傍受に関して拾い上げられたトランプ要人の名前暴露を正当化するために、スチール一件書類からの情報を使ったのか。

22。上院インテリジェンス委員会での証言に際して、クリントン・キャンペーン議長のジョン・パデスタとDNC議長デビー・ワッサーマン・シュルツとは、Perkins CoieがフュージョンGPS或いはトランプの汚点を探り出す英国人スパイを表にあげたと知らなかった、と主張した。

23。それでも、ポデッサが証言した時、委員会室で彼に脇侍していた弁護士が、フュージョンGPSに従事しスチールの隠密業務の果実を受け取っていたPerkins Coieのマーク・エリアスだった。

24。此処で人はビスマルクを引用したくなる。即ち、政治かソーセージを享楽するのを望むなら、それらの作り方を余り仔細に尋ねるべきでない。

25。斯様に我々には自由な篝火のネオコン、決してトランプ贔屓でない共和党員、ヒラリー・クリントン・キャンペーン、DNC、ロシア・インテリジェンスにいる英国人スパイや同僚、それにことによればFBIがあって、自由な選挙では打ち負かせないかもしれぬ候補者を破壊するために全部が秘密資金や道徳的に堕落した人物と一緒に働く。

26。将来の啓示が、これの崩壊したことを証明すれば、大きな問題を抱えているのはホワイトハウスだけではない。

27。アメリカ人が政治をひどく嫌い首都により作られてきた「泥沼」を憎む理由を知ろうと望むなら、不可避的結末へのこの話を遥々と辿りなさい。発表まで数ヶ月かかるだろう。


28。此処で本当に起訴されるのはアメリカの政治システムであり、本当の悲劇は古い共和国の衰退だ。(止め)
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 所謂「ロシアゲート」のスキャンダルがヒラリー陣営へと逆流し始めた。最初からトランプだけでなくプーチンも噴飯物といい、非主流メディアでは事実無根の言いがかりと指摘する声があったから、余り深く追求する気がなかったけれども、国家の奥の院との関係だけは気になっていた。依然、インテリジェンスとトランプとの確執が続いているようだが、少なくともロシアゲートで弾劾というシナリオはなくなっただろう。

 逆流に襲われたヒラリー陣営は、金に汚い、手段を選ばない、ロシアに便宜を図ったのでないかと暴露される羽目になった(藤井厳喜)。
 
posted by 三間堀 at 16:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする