【仏】トランプの上昇を予言した分析家がル・ペンの勝利に賭ける Apr 21, 2017

　仏大統領選挙の世論調査では各候補者が団子状態、僅差で凌ぎを削っており、「国民戦線」ルペン候補がどうなるか。表記はトランプ同様、ルペンが大統領になると予測する。フランスがEUから離脱すれば、大黒柱を失いEUは無事で済むまい。
《骨子》
１。「ルペンの動因はダヴォスの男達に反対するゆっくりした動きの反動だーブレクジットとトランプで我々が見たようにーだが市場はそれを信じたくない」。

２。それがチャールズ・ゲイヴの引く結論だ。彼は香港本社の資産配分コンサルタンシーGaveKal Researchの創立者で、ブルームバーグが報じるように、米国選挙でのドナルド・トランプの勝利を予告し、そして今は反ユーロ国民戦線の候補者の勝ちに賭けている。

３。市場はフランス選挙でマリーヌ・ル・ペンが勝利者として出現する展望に安値付けしている。未決定の有権者の海が中道左派のエマーニュエル・マクロン（髭の差で最前線のランナー）と欧州連合（EU）のプロジェクトに対する反発に鋭い安堵感を表明しているからだ。

４。ル・ペン勝利の展望を所与として、ブルームバーグは４０年超戦術的資産配分を調査してきているゲイヴが顧客にユーロ圏でのデフレ・リスクのさ中、UKが避難所申し出から利益を享けるかもしれないのでポンドを買い持ち、そしてインフレ連動のドイツ債券を売るのを採択するよう顧客に助言している。

５。「市場は悪夢シナリオを喋っているが、それを値付けに織り込んでいない」とマーク・ティンカー、AXA Framlington Asiaの長だが言った。ティンカーはGaveKalの顧客で、昨年のゲイヴのテール・リスク警告の賞賛者だ。

６。「日曜日の後、我々は考慮されたリスクー見返り実行者が取引及びヘッジするもっと多くの情報を持つだろうが、高品質の欧州会社とドイツ債券が魅力的な賭けのようだ」とティンカーは言った。

７。しかしながら、スターたちは国民戦線候補と連携するようだ、とゲイヴが言った。決選投票向け２人の候補者は未だ心を決めていない投票者ー４０％もの多くーにより決定されそうな事実は中道派の競争相手には悪い前兆だ、と彼は言った。

８。少なくとも極左の半分と中道右派の半分とは、第２段階で彼がル・ペンに対して落ち込むならマクロンには投票しないだろう、フランソワ・オランド政府との随伴で「汚染されている」と信じるからだ。そして寧ろ棄権するかもしれない、とゲイヴが言った。

９。ゲイヴによればフランソワ・フィヨン、収賄訴訟で動因が刈り込まれてきた中道右派の候補者の支持者たちと大部分のマクロン郎党は多分最終段階で左翼主義者ジャン=リュック・メランションと直面する見込みならル・ペンの目的に合流するかもしれない。

１０。彼はフィヨンだけが決選投票でル・ペンを打ち負かす機会を持つと見る。賭け率は非常に違っている‥

１１。しかしゲイヴは次に起こることの不吉なヴィジョンを申し出る‥

１２。若し彼女が勝利者として出現すれば、ユーロが沈没するかもしれない。市場は単一通貨圏を離脱するルペンの立法上の障害物への焦点よりも寧ろ、［EU］解散の見通しで値付けするかもしれないからだ。

１３。フランスとイタリアの債券は入札消失を前提に「引用できない」だろう。そしてヨーロッパの銀行業システムが地震時の混乱に巻き込まれるかもしれない。（止め）