2014年09月03日

日本の国債市場:量的緩和で市場が凍結 英エコノミスト誌 2014年8月30日号


 今更の話だが、「日本国債のトレーダーは、中央銀行が市場を窒息させていると言う」表記をつまみ食い。
《摘要》
1。15年にわたる日本のデフレ不況の終結を目指す試みの一環として、日銀は新規発行される日本国債全体の7割前後を購入している。

2。... しかし、非常に大規模なこの国債購入は間違いなく、日銀が予測しなかった形で世界第2位の国債市場を歪めている。

3。... その結果、民間部門が国債価格に影響を与える余地がほとんど残されていないと、野村証券の松沢中氏は言う。 失業率が低く、物価が緩やかに上昇している―ー通常なら利回り上昇の前兆となる現象―ーにもかかわらず、依然として国債価格は高く、利回りが低い。

4。...2013年に日銀が初めて国債購入に踏み切った直後の数カ月間は、日本最大手クラスの銀行が日本国債を売ったが、現在は概ね国債売りを止めている。... 日銀が資産購入(専門用語で言うところの量的緩和)に乗り出す前から、既に日本国債の売買は若干細っていた。

5。... 売買高が回復しない場合、債券売買のトレーディングデスクを縮小すればいいと、債券運用大手ピムコの張毅氏は言う。... 極端なところまで進んだ場合、市場の枯渇は問題となり、政府による国債発行と日銀による国債売買が難しくなる恐れがある。

6。... 2%のインフレ目標はまだ遠いが、国債購入を増やせば、いよいよ中央銀行が財政赤字を埋めているように見えるようになり、量的緩和を終える時に一層難しい調整が必要となるだろう。

7。松沢氏は、日銀はむしろ国債購入を減らすことで、来年、市場が呼吸する余地をもっと作るべきだと主張する―ーだが、今のところ、それは希望的観測のように思える。(止め)

***
 教科書的だが、国債利回りは期待収益率の目処だ。つまり、投資利回りを弾く際の指標でもある。それが機能しなくなることは、健全な投資活動も機能不全になることだ。そして経済全体を歪める結果になる。原論的なことだが、これは忘れてはならない。

 黒田バズーカはもうとっくにお蔵入りの時期到来だ。
ラベル:日本 国債市場
posted by 三間堀 at 06:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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