2013年07月05日

【埃】ムルシ追放後回復するムスリム同胞団 STRATFOR JULY 4, 2013



 軍のクーデター、ムルシ大統領追放で事が終息した訳ではない。ムスリム同胞団が黙って引っ込むとは考えにくいからだ。それを知って軍はムスリム同胞団幹部を次々逮捕、反攻の芽を摘もうとしている。ムスリム同胞団がどう動くのか、表記はSTRATFORによるその解説だ。

《骨子》
要約)
 7月3日の大統領モハメド・ムルシ追放の生起でエジプトのムスリム同胞団がどうなるのかは不明だ。短期的には、世界最古にして最大のイスラム主義運動はクーデターを非難し、抗議に従事し続けるだろう。それは、同胞団に対する治安上の弾圧と相俟って、暴力に終りそうだ。しかしながら、結果的に、同グループはエジプトの政治機構に再同化することで自身を再生させようと試みるだろう。大統領職を再要求する企図は急がぬにしてもだ。

分析)
1。7月4日、エジプトの治安部隊はムスリム同胞団指導部の面々、特に政治部門、自由公平党に属する者の捕捉を続けた。軍当局の言う「予防的」拘束状態のムルシに加えて、最高指導者モハメド・アルバディ、その代理兼運動のトップ戦略家にして資金調達者Khairat El-Shater、自由公平党党首Saad El-Katatnyといった、多くの重要人物が拘置所に放り込まれた、他の数百人も同じだ。

2。一部報道が示すのは、これらトップ指導者の多くが社会不安の最中に暴力を使嗾したと訴追されるだろうことと、幾つかの親ムスリム同胞団報道機関が閉鎖されたことだ。この間、治安部隊が国中のムスリム同胞団支持者の粉砕を続けた。

3。斯く、同胞団が軍部主導の「ロードマップ」から除外されただけでなく、それはまた組織的弾圧に見えるものの主題でもある。同胞団には軍部に抵抗を続ける以外殆ど選択肢がない。そうしなければ信頼性が疑問になる、特に団員の中でだ。

4。同胞団は敵方を攻撃するのにムルシが軍事クーデターの中で追放された事実を利用し、再組織化に連れその支持基盤を活性化するだろう。その目標は長く培った社会的広がりを持つネットワークを利用して国家に対して失った影響力を回復することだ。しかしながら、同胞団はその目標を追求する中で自分の出来る事に限界があると知っている。

5。非常に重要なのは同胞団が政党であり、武装した革命運動でないという事実だ。企図からして、それは市民社会の中で運営し民主的過程に参加する。我々の2011年ムスリム同胞団報告書の中で、我々が特記したのは同グループが未だ多様なエジプト人口はおろか、同国イスラム主義者全員の忠誠をさえ享受してはいないが、同国最大の政治的実体であるということだ。これが部分的にムルシ権力に就いてたった1年後に倒れたかの理由を説明する。結果的に、同胞団はその運命を受容し政治過程に復帰するだろう。

内部問題の解決
6。可能な限り多くの譲歩を引き出そうとするだろうが、ムスリム同胞団が余りに長期間ムルシ後の政治闘技場から排除される余裕はない。軍部により設定された48時間の期限が終る前に妥協出来なかったムルシ政府は同胞団の将来の動きを告知し、いかな政治的誤算も回避するのに役立たせようとしそうだ。併し、その観点でなんらかの行動を取る前に、指導部は団員内部の士気を高める必要があるだろう。

7。85年の歴史を引いてそうするだろうし、遥かに悪い困難を経験した事があると指摘するだろう。例えば、1954年のナセル体制による大規模弾圧だ。同胞団指導者は、グループがあの時代を生き延び得たなら、最新の後退にも勝ち得る、何故ならそれは同国内部の民主的空間がかなり大きくなった時代に起きているからだ,と論じる事だろう。実際,指導部の失敗をめぐる内部批判が、士気低下というよりも寧ろ、前進するグループにとってより大きな脅威だと判明するかもしれない。

8。同グループは以前内部の不服を経験した事がある。非常に最近では2012年に大統領ホスに・ムバラクを追放した後で,何人かの著名な団員や指導者が運動を離れ他党を形成したのだ。先週の出来事は同様に人びとをして反抗に向かわせるだろう。そして指導部交替の要求が特に自由公平党内部で起るだろう。同胞団はこれら要求に注意しそうだ、現指導部は、同グループの保守派により支配されており、反対派運動から統治体への移行をやり繰りする能力のない事が判明した、と知っているからだ。独裁的反対派グループとして余りに長く運営して来たので,民主的環境の中で政治的及びイデオロギー的競争者と働く事に単純に不慣れなのだ。

9。政治的な復活を試みる事が可能になる前に、ムスリム同胞団は内部問題を解決せねばならぬだろう。しかしながら、指導者らはこの解決を先延ばしするだろう、軍事クーデターを非難し抵抗するからだ。(止め)
posted by 三間堀 at 07:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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