【承前】その1はこちら。その2はこちら。
《骨子》
27。中国で不動産価格が上昇し続ける間、モーゲージ詐欺は概して目に見えない危険のままだ。まるで米国のサブプライム・ローンが2008年の全球的金融危機に先立ち、大半が視界外に残ったままであったように。恐ろしいのは不動産価格調整において詐欺的モーゲージが世界で2番目に大きい経済で住宅格の崩壊を露呈し加速するかもしれないことだ。
28。「しょ銀行はその問題を深刻なものと考えないようだ」。我々が思うに、最後の2つの所見が特に鋭敏で、2007−08年危機の重要テーマの一部へと元の道を戻る。上に特記したように、中国バブルで行方不明の一つは金融雨システムにおける「幽霊担保」を露呈する滝のような売りに繋がる価格下落だ。ブルームバーグからのこのグラフが示すように、中国住宅価格の前月比の伸びが、中国当局がバブルの沈静化を益々努めてきたに連れて、2016年の浮き浮きした水準から劇的に減速してきた。
グラフ)https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-10-23/china-s-home-prices-rise-in-fewer-cities-as-curbs-on-buyers-bite
29。「住宅は住むためのもので投機のためでない」、習近平が最近の党大会で述べた通りだ。不動産販売が減速してきているとはいえ。国有CCTVで報じたThe Standard曰く、不動産部門の3つの規制当局PBoC、都市地方開発省及び土地資源省が先月の武漢合同会議の後、金融規制と投機粉砕を踏みあげることに関与したままだ。
30。規制者たち曰く、中国は不動産市場に違法に流れ込んでいる資金を防ぎ、不動産とその他産業間の資本配分が均衡することを確実にするだろう。また3つの中央政府団体は地方に緊縮手段を堅持し政策を首尾一貫させるよう命じた。市場の大きな変動や金融危機創出に繋がりかねない緩い規制に対して警告した。
31。「(我々は)後方に座して寛げるという考えの孰れにも我慢してならない」とCCTVによれば、規制車が述べた。また中国は土地市場の管理を改善し土地の高価格が不動産価格を押し上げる事例を防止するだろう。
32。ドイツ銀行最新の中国マクロ(経済)展示「次の6ヶ月間中止すべきリスク第4部」で、同銀行は不動産価格が一層冷却化し、来年半ばには前年比で下落しているかもしれない(前年比下落が2018年初には明らかになりそうだ)理由を説明した。独吟の理屈は以下の通りだ。金融部門のテコが急速に減速しているのだ。
グラフ)http://www.zerohedge.com/sites/default/files/images/user235761/imageroot/2017/11/22/ChCrash9.png
33。金融引き剥がしが金利上昇背後の重要要因だ。
グラフ)http://www.zerohedge.com/sites/default/files/images/user235761/imageroot/2017/11/22/ChCrash9.png
34。…それが2018年中に中国の不動産バブルを萎ませるだろう。
グラフ)http://www.zerohedge.com/sites/default/files/images/user235761/imageroot/2017/11/22/ChCrash5_0.png
35。ドイツ銀行が信じるのは中国当局の手綱が貸し剥がし政策を引き戻さない限り、2018年下半期は市場が急速に現するのを見られるかもしれないことだ。
図表)次の6ヶ月間に監視せねばならぬこと
…それが想定するのは中国の中央計画者がひと度始めたら萎むバブルを微調整できることだ。(以上)
【完】
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金融規制を中心にしたバブル収縮政策が、微調整を超えバブルの薄膜を破って破裂させるかもしれない。ドイツ銀行の見込みでは来年初に兆候が現れるかもしれないと言う。さて読者が既に中国不動産市場に投資しているなら、今こそ売り時かもしれない。株の世界では「まだはもう也、もうはまだ也」と言うが、上述した中国市場に嫌悪感を抱くなら、即刻退陣するがよかろう。
バブル崩壊は一部市場だけでなく、全市場、全経済に及ぶものだ。そして事態が判然としたら、もはや手遅れだろう。