タイ国支配層の一部と見られるバンコク・ポスト紙だけに表記社説が注目される。
《骨子》
1。服喪期間が終わるー公式に。月曜日の朝、国旗が全開ではためく。公務員用喪服着用規則と公衆向け着衣指導線が失効する。でも、悲しみは終わらないだろう。誰一人我らが時代の最も偉大なタイ人の数え切れない業績を忘れないだろう。服喪期限切れが国をうわべの正常状態に戻すが、事態は決して全く同じにはなるまい。
2。悲しいけれども高揚する葬儀期間の結論は万人が日常生活に戻ることを意味する。バス、鉄道及び航空が通常の定期便に戻る。学校、職場、政府官庁全部が月曜日から午後3時まで営業する。首相プラユット・チャンオチャとその政府は定例の火曜日閣議の準備をするだろう。
3。将軍プラユット下の政府構成員は先の火曜日の悲しみに打ちひしがれる最高潮に齎された行事への世話と集中とで尊敬される感謝に値する。大王プーミポン・アドゥンラヤデートの葬儀準備は非の打ち所のない優雅さと世界中で述べられた素晴らしさを提供した。3年半前に権力を掌握した時、将軍プラユットはタイ人を団結させると約束した。先週、タイ人は以前決してなかった程団結した。
4。葬儀は今や敵に戻るだろう政治的問題のさ中に起きた。幾つかは緊急だ。これらはラージャパクティ公園改良計画の進行中スキャンダルを含む。7人の大王の大規模な彫像が立つプラチャプキリカーンの場所は当初から暗雲の下にあり続けてきた。最新の論争は2部の「構築物」だ。これらは政府支援でこれまで設置された最も高価な52箇所のトイレと5軒の店舗と思われるもので構成される。これらには尚1千6百万バーツの「寄付」ー「スキャンダル」と同義になった言葉ーが掛かるだろう。大規模な過剰支出との主張に対抗して、陸軍司令官チャラームチャイ・シティサット曰く、軍隊はひと度国家腐敗防止委員会(NACC)に捜査されたプロジェクトについて全面的な財政細部を公開する覚悟がある。彼は公衆が詳細を期待するのを知るべきだ。
5。それからレーザー速度検知「銃」と内相、元陸軍司令官、将軍アヌポン・パオチンダの問題がある。彼は必要な質問をせずに購入を後援したからだ。災害防止灌漑省(DDPM)提案の計画されたほぼ6億バーツの速度検知銃購入が公衆の叫びに着火した。将軍アヌポン下のこの省は最近ソンクラーンと新年期間中の交通事故死亡と負傷に興味を持った。だが、それは速度と事故について専門性も法執行権限もないのに、仕様を書き、法外に膨らんだ価格で数百の速度検知器購入を要求する。
6。此処で並行する問題は将軍アヌポンが知ったこととそれを知ったのが何時かだ。彼は、一般論として或いは詳細の孰れかでも購入を疑問視しなかったと主張する。将軍アヌポン曰く、彼は単に数十億バーツのDDPMからの要請を内閣に移しただけで、本質的にそれを読まず、或いは要約説明を受けなかった。正確な細部は知らされてさえいない。2本の報告書が言う、DDPMが849挺か1,064挺かの携帯速射銃を購入するのに5.73億か9.576億バーツの孰れかを欲しがった。どちらの場合も法外で、そうした装置の価値を全く反映していない。
7。将軍アヌポンは単に問題の装置が従来の調達よりも安いと言い張った。
8。これらに似た事例が積み上がりつつある、他方将軍プラユットは選挙日を要求する大衆感情に冷静に対処し続ける。宣べられたクー理由は賄われてきた、そして今日と国政選挙間にある唯一の作業は書類作りだ。将軍プラユットは紅テープ(煩瑣な手続き)を引き裂き選挙に向かうか山なす批判に直面せねばなるまい。(止め)
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軍政とは実は官僚(クーの影の首謀者)主導政治のことだ。国防はとまれ他のことは彼らに分からない。役人への丸投げだ。「イエス・サー」しか知らぬ任命議員が殆どの議会にチェック能力はない。ラバー・スタンプだ。
軍事費について言えば、21世紀はクー(前回、今回)をテコにして予算額が登り調子を続けている。最近では潜水艦、タンク、武装車両、戦闘機、銃器と大盤振舞いに見える。(当然、武器売買にアンダーマネーはつきもの)。
無駄な出費は軍政開始当初からあって、閣議用高性能マイクの費用が法外だと批判を浴びた。国庫の金をルーズに使って最早当初額の何分の一かになった。ノーチェックだから当然だ。NACCはお仲間調査をしないし、してもいい加減で放置する(以前書いた通り)。
世直しクーで出来る軍政が問題解決できないのは、クーの数の多さが逆証明する。クーで作った体制が(支配階層にとっての)失敗をする→腐敗撲滅(繰り返される大義名分)のクー→それも失敗→クー…
残念ながらタイ政界に清廉潔白の役者はいない。国王を政治利用するX政も同じだ。