トランプの肚の内が読みにくいので、最終的に既に始まっている米鮮秘密交渉路線で行くのか、それとも戦争に打って出るのか、極めて分かり難い。
表記は後者を選ぶ場合トランプの決断を支えることになろう。そしてこれは日本が戦争を覚悟したと読み得よう。有本香情報だが、暫く前にトランプ大統領から安倍宛3度電話があって日本の覚悟のほどを確認してきた、というのがあったからだ。政権は頼りなくとも(マチス発言など)米軍は信じられるからかもしれない。勿論、これも安倍の心中のこと、憶測に過ぎないが。つまみ食いしておく。
《摘要》
1。日本の首相が続けた。「私は『すべての選択肢が卓上にある』という米国の立場を堅固に支持する」。米国がその需要を押し付けるのに軍事力を使うだろうとの警告の簡略形になった文句が、トランプ政権下、さらに一層剣呑な意味となった。
2。トランプは先月「世界が決して見たことのないような炎と怒り」で北朝鮮を封じ込めると威嚇した。これが昨日の国連演説で強化された。その中で彼は米国が同国を「全面的に破壊」しなければならぬかもしれないと警告した。
3。米国の対北朝鮮戦争を後援するに際し、安倍がどんな交渉末路も段階的に激化する衝突だと強調して言い切った。「外交を優先し対話の重要性を強調することが北朝鮮に機能しないだろう。歴史が示すには国際社会全体による指揮された圧力が不可欠だ」と彼は書いた。
4。安倍は1994年クリントン政権下米国が「核の脅威」を口実にして北朝鮮への全面戦争の瀬戸際にあった事実を省いた。ありそうな損害の規模に直面した最後の瞬間、取り下げるしかなかったからだ。2000年、軽水炉が辛うじて始まっていたが、米国はほかの約束ー取り分け、数十年にわたる北朝鮮の外交及び経済の阻害を緩和することーを何も充足しなかった。
5。同様に、安倍は平壌を2007年非核化第2協定崩壊と非難した。現実には、ブッシュ政権がイラクの軍事占領維持に酷く圧されて取引に合意しただけで、決してそれを守る意図がなかった。仮令北朝鮮が取引の自分の側を守ったにせよ、ブッシュはもっと厳しい検査体制、結果的に協定を無効にするものを要求した。オバマはそれを復活させる企図を講じなかったし、北朝鮮を周る制裁の嘘を緊くする政策を追求した。
6。北朝鮮の今月の6回目の核実験に続く最新の国連制裁を賞賛しつつ、安倍は世界が「これら制裁の適用に単純に満足してはならない」と宣言した。彼は固執した。「今こそ最大の圧力を北朝鮮にかける時だ。これ以上の遅延があるべきでない」。
7。しかしながら、交渉が言明されるのに、より多くの制裁の要点は何だ。安倍はトランプ政権同様に、平壌で大規模な政治的危機を発生させ米国が体制追放のために介入する道を開くかもしれない北朝鮮北朝鮮を経済的及び財政的に片輪にする阻害を押している。
8。昨年まで、国連は北朝鮮のミサイルと核プログラムに焦点を当てて禁じた。昨年の決議案でさえとの全貿易及び商売を除外しない。安倍の推進しているものは完璧な貿易禁輸ー北朝鮮の不安定政権による発疹行為を引き起こし、紛争を引き起こす可能性のある行為だ。
9。トランプ政権と「密着」行進しつつ、安倍は想定される北朝鮮からの脅威を、政府の再武装アジェンダを押すために、国内の恐怖とパニックの環境に鞭打つべく利用している。
10。安倍は既に非憲法的諸法を所謂集団的自衛権ーつまり、米主導戦争への日本の軍事参加ーを正統化するために押し通した。彼は捕食的な日本帝国主義を追求する軍事力使用に関するすべての制約を取り除く全面版憲法を突き立て得る政治的環境を生み出したい。(止め)
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上記の通り米国が往々約束を反故にしたり、不誠実な対応することが積み重なって北朝鮮現在の依怙地ぶりがあるのはその通りだ。つまり、現在の危機は大いにアメリカが招来したものなのだ。北朝鮮の米国への不信感は根強く、対話路線でなんらかの妥協点を見つけるにしてもその米側履行の保証措置を求めるだろう(実際そう口にしたことがある)。
米政権は時に応じて既往の協定を見直し、反故にする。最近のイラン核取引見直しを見よ。従って、北朝鮮としては核及びミサイル開発は生命線なのだ。仮に対話路線に入っても、ひたすら時間を稼いで自己の地位強化につながる核及びミサイル開発は止めないだろう(経済制裁効果で減速はあろうが)。アメリカには問題解決能力なしと密かに思っておくのが賢明だ。
私は半島非核化を殆ど困難と見る。寧ろ核バランスを取る方向に日本は舵を切り直すしかあるまい(愚昧な国内世論があるが)。なお気になる参戦について、安倍に覚悟あり、と私は思う。