2017年04月27日

【米】「さあ、小売バブルが弾けた」:2017年記録的な8,640店舗が閉店しつつある Apr 22, 2017


 今年閉店の見込み数字が違うので、前稿の補足として表記をつまみ食い。
《摘要》
1。「数千の新しいドアが開き、賃料が跳ね上がった。これがバブルを生み、そして住宅同様、そのバブルが今や弾けた」ーリチャード・ヘイン、Urban Outfitters CEO、2017年3月。

2。最初が残った余剰小売空間の供給過剰だ。WSJが書くように、同産業混乱の種はほぼ30年前に遡る。当時、小売業者は購買熱と容易い資金に溢れた消費者取り込みに必死になって、新店開きに急発進した。土地取得は当時も進行中の住宅ブームに似ない訳でなかった。

3。それから、ニューヨークといったトップの米国市場を横断して世界最高に留まる小売の賃料がある。長年、小売業者には地主の精力的な要求に応える余裕があった。だが全体の交通と量とが減衰したので、これが同時に最も望まれる立地の中でさえ店の脱出を促してきた。マジソン街の「黄金の1マイル」のような予期せざる場所に林立する「短期貸し或いは長期貸し求む」看板の急増に繋がった。

4。WSJが加えるように、小売業者が物的足跡を拡大すべく急発進したように、インターネットが書籍販売業者に既にしたことをアパレル起業にしようとギア・アップしていた。利益を搾り上げ、これらのチェーンが指令していた小さな値付け力なるものを消滅させた。

5。ヘレナ・カウリー、37歳曰く。彼女はかつて「ダイハード」の百貨店買い物客だった。だが2人の小さな子供がいて、マンハッタンの企業家はかつてしたように実店舗を訪ねる時間がない。「私は今ずっと多くオンラインで買う」と言う。「無料返品と無料配送で、とっても簡単だ」。

6。皮肉なことに、オンライン購買へのその移行が小売業者には高費用となった。煉瓦とモルタルの店よりもオンラインで商売することが儲けが小さいのだ。概してより高い配送費、デジタル世界の顧客獲得及び技術費用の所為だ。小売の鞘が昨年は平均9%に落ちた、2012年の10.5%からだ。コンサル法人AlixPartners LP. の言だ。インターネットはまた消費者が店比較するのをより容易にする。それにより小売業者が持っていたかもしれない値付けの梃子を消滅させる。「インターネットが偉大な価格平衡装置として行為してきた」とジョエル・バインズ、Alixの小売部門の共同代表が言う。

7。それでも小売バブルが弾けたかもしれないけれども、それが煉瓦とモルタル産業の終わりを意味するだろうか。多分、違う。

8。「これは我々の知る小売の終わりではない」とバインズ氏が言う。「人々は店に行くのを止めないだろう」。

9。彼は正しい。しかしながら当面デフォルトの雪崩があるだろう。小売衰退に複合するのが近年貸借対照表に小売業者が積み上げてきた債務だ。レバレッジド・バイアウトを通じてであれ、株買い戻しの資金付けのための孰れであれ。その梃子が利益枯渇に連れて問題となった。ムーディーズ投資家サービスによれば、19の苦しい小売業者にとって期限到来の債務額が今後2年間で2倍超になる筈だ。

10。多くの小売業者はこれら変化の重大性を掴むのに遅かった。2015年のホリデー季期間中事業が悪かった時、多くのチェーンが尋常でない暖かい気候を責めた。だが極最近のホリデー季がもう一度旺盛な販売高成長を生み出すのに失敗した時、「これが構造的変化だと小売業者は気付いた」とクレヂィ・スイスの分析家クリスチャン・バスが言う。

11。その全てを心に留めて、アマゾンは世界最初の1兆ドル株になると保証されるか。多分アップルより前にさえ里程標を打ち込むだろうか。多分、それから再び、ウオルマートといったチェーンがゲームを踏み上げてきた。アマゾン・ドットコムとより良く競争する申し出の中で、巨大小売業者がJet.com や ModClothを含むe商業の起業仕立てを掬い上げてきている。そしてこの1週間、PetSmart Inc. が急成長のオンライン・ライバルChewy.comを買った。(止め)
***
 構造変化に耐えられない企業の中には著名企業もある。例題としてそれは別機会に採り上げよう。
posted by 三間堀 at 17:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【米】記録的な率で閉店する米小売店 12 April 2017


 日中欧米で百貨店、スーパー、大型小売、専門店など小売店の閉店や破産が目につく。ネット通販に客を奪われたが理由とされるけれども、それだけなのか。小売は消費、その閉鎖は雇用を見るのに欠かせない。しかも新陳代謝の域を超え記録的率となれば尚更だ。表記をつまみ食いする。
《摘要》
1。2017年の米小売店閉鎖は6,000超の場所でシャッターの降りた2006年を超える調子だ。今年最初の3ヶ月で2,880の閉店が発表された、2008年同時期の1,153と対照的だ。小売出血の現在の調子が続くなら、年末には総閉店数が11,000、前例なき数字を極めるかもしれない。

2。小売メトリクスによれば、今年第1四半期の小売業者合算同一店舗販売高はたった0.3%の上昇しか見込めない、4年のうちで最悪の四半期だ。現在の見込みは2月にエコノミストの予測した小売販売高で0.8%成長を優に下回る。ディスカウントの巨人ウオールマートにより投じられた前向きな販売成長を除けば、小売産業はマイナス数字を投じたかもしれない。2017年の陰鬱な第1四半期は2016年末の貧弱な店内ホリデー販売に続くものだ。

3。伝統的な小売業者はインターネット小売業者、特にアマゾンからの競争でバタンと閉められている。仮令店舗販売での貧弱さを支える企図で多くの企業が益々オンライン販売に転じているにせよ、アマゾンが圧倒を続けており、2016年全オンライン販売成長の53%を占める。

4。市場分析家はアマゾンからの競争を小売業者破産と閉店の鍵要因と指摘するけれども、別の要因はアメリカ経済の底にある弱さと労働者階級にとっての長年の賃金停滞だ。賃金成長は大景気後退以来横ばいで月次の前年比増は2009年初め以来3%を超えていない。経済政策研究所によれば、過去10年に亘り賃金が3.5%成長したら、そうなっただろうものより、平均時間給が3.22ドル下回る。

5。量的緩和やその他手段を通じた無制限な現金輸液のお陰で、過去9年間に亘り株式市場がブームだったにせよ、実体経済は景気後退から回復していない。経済成長率が10年で3%を超えず、今年第1四半期は貧相な1.2%だった。2008年以来創出されたほぼ全部の仕事がパートタイムか一時的なものかの孰れかだ。

6。過去10年は一連の買収やら、破産並びに清算するか再び売る前にあらゆるペニーを搾り取る乗っ取り屋による目立つ清算を避ける小売業者による土壇場の努力の一部として、未公開株式会社による企業の合併と買収を見た。

7。インディアナポリス本拠の電子機器及び家電品小売業者のHHGregg(全132店舗を清算)、オマハ本拠の衣料品小売業者Gordmans(48ヵ店閉鎖)それにセント・ポール、ミネソタ本拠のスポーツ用品小売業者Gander Mountainが今年破産申請した。電子機器小売業者ラジオシャックが2年のうちで2回目の破産申請をし552店の閉鎖を発表した。

8。ヴィデオゲームやコンソールを売るゲームストップは今年、米国内で150超の店舗を閉じており、全世界立地のほぼ3%だ。事務所補充品店のステイプルズや健康商品・医薬品チェーンのCVSが其々70立地の閉鎖計画を発表した。

9。ファミリー・クリスチャン書店、米国最大のキリスト教図書販売者は2月末、破産から立ち直った2年後、240超の立地の店舗全部を閉じつつあると発表した。近年はアマゾンや他のオンライン書籍小売業者の圧力下、ボーダーズ及びウオルデン書籍を含む大半の書店チェーンの失敗や清算があった。

10。数百のより小規模な医療小売店、多くの商店街の主たる滞留場所が今年は閉店される予定で、アバクロンビー・アンド・フィッチ、ゲス、クロクス、The Limited and Wet Sealを含む。アメリカン・アパレルは長年の法的及び金融的憂苦に続く事業撤退手続きを完了するので、全110の残存店舗とロス・アンゼルスの工場を清算中だ。(止め)
***
 グローバル化もまた低廉賃金利用の賃金切下げ策と考えれば、賃金切下げがずっと続いてきた。そして今流行りの第4次産業革命、AI/ロボット化もそれを促進しそうだ。

 最近の米雇用増の中身を見れば、ウエイター/バーテンダーの著増に加え、今度は(ホテルなどの)ドアマンだと言う。どうみても程賃金職種だ。AI/ロボット化が中間層の分解に拍車をかけ、一方かつての受け皿だった小売業が消えてゆく。オンライン関連業務の労働需要が増えるかもしれないが、それに向かない人々は何をするのか。アマゾンは自前の物流整備路線だから、その需要増はあるだろうが、問題は量だろう。倉庫や配送も早いうちに無人化するかもしれない。さてさて、人間の仕事はどうなるだろう。
ラベル:米国 小売 閉鎖
posted by 三間堀 at 14:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【米】トランプの軍事攻撃後終末日用地下壕販売が跳ね上がる Tyler Durden Apr 15, 2017


 日本の核シェルターは小ぶりの暫定用だが、米国にはこんな豪華なものがある(写真)。表記はその紹介を兼ねて多数の写真、部屋割図を掲載(詳しくは表記参照)しているが、それは省略してイントロのみつまみ食いする。
《摘要》
1。我々の中で富裕且つ有名な者にとって、最終ゲームは長いこと相対的に明白だ。建てられている超豪華な「ビリオネアのための地下壕」の隆盛によれば、この全ての結末たる面は地球中のキノコ雲総量に不足なしだ。世界の最富裕者は単にそうした結果のためにだけ設計された深い地下壕の中で自身の保護を希望する。これら地下壕が超豪華で極端に高価であることは、彼らが人類の生存を「別の側」に運ぶ際、今日のビリオネアが熱心に見せつける単なる地位の象徴だ。(止め)
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 自分だけ生き残っても社会が消滅すれば詮方ないと私などは思うのだが、アダムとイヴをもう一度やれば良いと彼らは思うのかもしれない。
posted by 三間堀 at 10:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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