中露に驚愕と畏怖を与えるため、米中会談中に実施された59発のシリア政府軍向けミサイル攻撃。IS退治でない標的。あまりの唐突にその意味を測りかねた人が多かろう。表記はそんな疑問に答える試みだ。
《骨子》
1。全世界がシリア政府に対する空爆を打ち出すアメリカの仮借ない決定に意味づけしようと努めている。悪名高く2013年のツイッターで「より多くの債務とあり得る長期紛争を措いてシリア爆撃で我々は何を得るのだろうか」と疑問を呈した大統領が命令した事実に照らしてシリア攻撃が登場した。
2。また彼は鋭く記した。「オバマは下院承認を必要とする」。最近の一連の出来事に意味づけするのは困難だ。本質的に主流メディアの物言いは、アサドの孤立を真剣に考えているとの米国発表のほんの数日後、市民への化学兵器攻撃でアサドが政治的自殺を決めた、だ。確かに国際的非難とアメリカ軍とのあり得る戦争を引き寄せたかもしれないものだ。何故アサドがそれをするのだろうか。何かが付け加えられていない。
3。これら最近の成り行きの初期段階で断片を纏めるのは困難だが、ここで脚光を浴びせるのに価する少なくとも2つのことがある。
4。第一、ロシアが攻撃を(正当な理由のない)侵略行為として避難し、これが究極的に露米紐帯を破壊するかもしれないと述べた。またロシアは米露航空機がシリア空中でお互いに衝突しないことを確実にする2015年に到達した協定を停止した。
5。トランプ政権は2016年、クリントン・キャンペーンと自身を極めて重大に区別した。ロシアとのより近い結びつきを押し、シリアでは焦点がISISであってアサドでないと述べることでだ。インテリジェンス界内部でのリークによれば、これはトランプの安全保障補佐官マイケル・フリンの仕業だった、制裁解除に関する取引をロシアに申し出る途中だったからだ。ひと度このリークがフリンを政府から追い出すと、彼は将軍H・R・マクマスター、頑固な冷戦戦士に置き換えられた。
6。彼の任命以来、マクマスターは信じられないほど忙しい。報じられるところ、ほんの数日前にステファン・バノンをトランプ政権から追い出した。しかしながら、非常に重要なことに、マクマスターがトランプにシリア攻撃の軍事提案を現実に説明した者だった。
7。当面それを沈ませよう。フリンならロシアの盟友を直接攻撃する同じ提案をしただろうか。
8。脚光に値する第二のことは、トランプが中国主席習近平と会った数舜後、シリアでのミサイル攻撃が登場したことだ。トランプは中国それに特に中国の近い盟友北朝鮮との言葉の戦争で混乱していた。トランプはごく最近、中国が北朝鮮に蓋を被せないなら、米国が単独行動するだろうと威嚇した。
9。その脈絡では、シリア攻撃のトランプ決定は単にシリアについてだけでなかったかもしれない。ロシア国防省によれば、発射された59発の内たった23発が非効率且つ「貧弱な」攻撃とロシアの認識する標的を現実に攻撃した。攻撃発生以来、国務長官レックス・ティラーソンがまた米政策は不変のままだと述べた。これが一回きりの攻撃だったかもしれないことを際立たせた。
10。それが該当するなら、攻撃は最小限損失を意図していたかもしれない。その唯一の目的が最も近しい盟友に対して軍事的に行動するだろうと中露に衝撃的警告を送ることだったからだ。これに照らせば、これら核保有国がどう折り返し反応するかを見るあり得る試験だったと憶測しても言い過ぎではないかもしれない。
11。トランプ政権、イランとの戦争に夢中になってきた戦争売人チームは、アメリカ軍に対し地域で盟友を直接防衛するロシアの能力に関して貴重な教訓を学んだかもしれない。この特定攻撃が一度きりの出来事だったかもしれないけれども、ロシアが対応にどれ程巧みであるか決定することが究極的に次に来ることを形作るかもしれない。イランが中東に於る米国益への直接的脅威に留まり続けるので、トランプがシリア及びイランを直接標的にする目標を持って近い将来これら攻撃の拡張を考えているかもしれない。
12。孰れにせよ、国際法を直接侵犯する主権国家へのこの最近のアメリカの攻撃は非常に近い将来何か恐ろしい展開への道均しをしそうだ。(止め)
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