2017年04月10日

【米】何故米国が本当にシリアを攻撃したのか。語られざること。 ANTIMEDIA April 7, 2017



 中露に驚愕と畏怖を与えるため、米中会談中に実施された59発のシリア政府軍向けミサイル攻撃。IS退治でない標的。あまりの唐突にその意味を測りかねた人が多かろう。表記はそんな疑問に答える試みだ。
《骨子》
1。全世界がシリア政府に対する空爆を打ち出すアメリカの仮借ない決定に意味づけしようと努めている。悪名高く2013年のツイッターで「より多くの債務とあり得る長期紛争を措いてシリア爆撃で我々は何を得るのだろうか」と疑問を呈した大統領が命令した事実に照らしてシリア攻撃が登場した。

2。また彼は鋭く記した。「オバマは下院承認を必要とする」。最近の一連の出来事に意味づけするのは困難だ。本質的に主流メディアの物言いは、アサドの孤立を真剣に考えているとの米国発表のほんの数日後、市民への化学兵器攻撃でアサドが政治的自殺を決めた、だ。確かに国際的非難とアメリカ軍とのあり得る戦争を引き寄せたかもしれないものだ。何故アサドがそれをするのだろうか。何かが付け加えられていない。

3。これら最近の成り行きの初期段階で断片を纏めるのは困難だが、ここで脚光を浴びせるのに価する少なくとも2つのことがある。

4。第一、ロシアが攻撃を(正当な理由のない)侵略行為として避難し、これが究極的に露米紐帯を破壊するかもしれないと述べた。またロシアは米露航空機がシリア空中でお互いに衝突しないことを確実にする2015年に到達した協定を停止した。

5。トランプ政権は2016年、クリントン・キャンペーンと自身を極めて重大に区別した。ロシアとのより近い結びつきを押し、シリアでは焦点がISISであってアサドでないと述べることでだ。インテリジェンス界内部でのリークによれば、これはトランプの安全保障補佐官マイケル・フリンの仕業だった、制裁解除に関する取引をロシアに申し出る途中だったからだ。ひと度このリークがフリンを政府から追い出すと、彼は将軍H・R・マクマスター、頑固な冷戦戦士に置き換えられた。

6。彼の任命以来、マクマスターは信じられないほど忙しい。報じられるところ、ほんの数日前にステファン・バノンをトランプ政権から追い出した。しかしながら、非常に重要なことに、マクマスターがトランプにシリア攻撃の軍事提案を現実に説明した者だった。

7。当面それを沈ませよう。フリンならロシアの盟友を直接攻撃する同じ提案をしただろうか。

8。脚光に値する第二のことは、トランプが中国主席習近平と会った数舜後、シリアでのミサイル攻撃が登場したことだ。トランプは中国それに特に中国の近い盟友北朝鮮との言葉の戦争で混乱していた。トランプはごく最近、中国が北朝鮮に蓋を被せないなら、米国が単独行動するだろうと威嚇した。

9。その脈絡では、シリア攻撃のトランプ決定は単にシリアについてだけでなかったかもしれない。ロシア国防省によれば、発射された59発の内たった23発が非効率且つ「貧弱な」攻撃とロシアの認識する標的を現実に攻撃した。攻撃発生以来、国務長官レックス・ティラーソンがまた米政策は不変のままだと述べた。これが一回きりの攻撃だったかもしれないことを際立たせた。

10。それが該当するなら、攻撃は最小限損失を意図していたかもしれない。その唯一の目的が最も近しい盟友に対して軍事的に行動するだろうと中露に衝撃的警告を送ることだったからだ。これに照らせば、これら核保有国がどう折り返し反応するかを見るあり得る試験だったと憶測しても言い過ぎではないかもしれない。

11。トランプ政権、イランとの戦争に夢中になってきた戦争売人チームは、アメリカ軍に対し地域で盟友を直接防衛するロシアの能力に関して貴重な教訓を学んだかもしれない。この特定攻撃が一度きりの出来事だったかもしれないけれども、ロシアが対応にどれ程巧みであるか決定することが究極的に次に来ることを形作るかもしれない。イランが中東に於る米国益への直接的脅威に留まり続けるので、トランプがシリア及びイランを直接標的にする目標を持って近い将来これら攻撃の拡張を考えているかもしれない。

12。孰れにせよ、国際法を直接侵犯する主権国家へのこの最近のアメリカの攻撃は非常に近い将来何か恐ろしい展開への道均しをしそうだ。(止め)
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posted by 三間堀 at 06:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【米】シリア政府攻撃後支持基盤を失いつつあるトランプ ANTIMEDIA April 8, 2017


 米中会談のため移動中のエアフォース1機内で決めたというシリア・ミサイル攻撃は、ネオコンの喝采を浴びたが熱烈なトランプ支持者の大きな落胆となった。表記はトランプ支持者の反応を多数伝えるが、以下は速報的にその一部をつまみ食いする。
《摘要》
1。シリア攻撃のトランプの目的の一つが政治的経歴がないためにさらなる国内大衆の支持を集めることだったと広く憶測されるけれども恐ろしい始めとなって、結果は事実上彼に元来の支持基盤の重大な部分を犠牲にさせたかもしれない。民主党やメディアは主権国家への尚もう一つの違法攻撃を打ち出す大統領の決定を急ぎ賞讃ー或いは少なくとも非難できなかったーしたけれども、彼の元来の支持者の多くはアメリカ大統領への彼らの不満を表明し始めた。

2。「思うに多数のトランプ投票者が今朝目覚め、頭を掻き毟り、そして『それが全体どこで終わるのか』と言っているだろう」。ファラージュが述べて付言した。「堅固なトランプ支持者として、私は言う、そうとも、写真は恐ろしかったが驚いた。アサドの罪が何であろうと、彼は世俗的[支配者]だ」。

3。テレグラフによれば、アサド政府を攻撃するトランプ決定に嫌悪を表明した多くの極右トランプ支持者のたった一人だ。他はミロ・イアノプロス、カティー・ホプキンス、右翼Vロッガー・ポール・ジョセフ・ワトスン、アン・カトラーそれとUKIPサークル内部の他の者を含む。

4。「若し[ドナルド・トランプが]情緒的反応の故にロシア及びシリアとの戦争を始めたとしたなら、その時彼は核兵器暗号を持つに相応しくない」。

5。非常に重要なことに、ワトスン曰く。「結局トランプは『プーチンの傀儡』でなく、単にもう一人のdeep state/ネオコンの傀儡だった、と私は推測する。私は正式にトランプ列車を降りる」。

6。イアノプロスはシリア攻撃決定を「偽物」且つ「ゲイ」と呼んだ。

7。カトラーが皮肉に述べた。「トランプは中東に関与しないとキャンペーンした。それは敵を助けより多くの難民を生むと言った。その時彼はテレビの写真を見た」。

8。これら親トランプの賢人達はトランプの軍事攻撃批判で孤独ではない。米国はシリア外部に留まるべきだというトランプ最近の断言に反応して一人のツイッター・ユーザーが述べた通り、「私の言うことは同じだ、そしてあなたに投票した他の誰かのかなり多くも」。

9。トランプ支持の戦争古参兵が同攻撃を巡って不服を表明し、述べる。「古参兵からは、我々はシリア外部に留まらねばならない。我々の問題でない。私はこれの為にあなたに投票したのではない!仕事、壁、安全保障の為だ」。

10。トランプ支持者は必ずしも単純にトランプへの忠誠からだけでなく、少なくとも一部、ヒラリー・クリントンの政策、特にロシア及びシリア関連との強烈な距離の所為からと見える。しかしながら、非常に驚くことは、彼らの多くがこれら原則にこだわってきて、トランプ最近のシリア攻撃決定がシリア戦争及び又はロシアに関する彼らの精神を変更しなかった事実だ。この脈絡で、反イラク戦争姿勢を高く評価したオバマ支持者たちが6ヶ月の期間に7カ国を爆撃した時押し黙ったままだったのを考慮すれば、トランプ支持者はオバマ及びクリントン支持者よりもずっと規律正しく正直だと現実に証明している。(止め)
***
 選挙戦だけでなくトランプは旧体制をぶち壊すと雄叫びをあげていた。伝統的米帝国主義路線を継承するネオコン・ヒラリーとは大違いだった。政治素人だからこそ、過去のしがらみ・泥沼から這い出せるのでないかと期待した。IS退治、イスラム・テロ防止は掲げてもシリアでの体制転換を求めはしなかった。だが今、米国連大使がそれを明言するに至った。対露緊張緩和路線がシリア攻撃で吹き飛び、対中戦争に向け戦線を整理し戦力を集中することも出来なくなった。そして次回はロシア・イランが黙っていない筈だ。

 私は米国が米西戦争以来ずっと間違えてきたと思っている。日本を叩き、蒋介石を見限ったお陰で鬼子の中共ができた。朝鮮戦争も思慮の足りない発言が切っ掛けとなり、戦った挙句停戦はしたものの勝利はしなかった。ヴェトナム戦争の大失敗は説明不要だろう。そして今世紀、アフガン、イラク、リビア、シリア、イェメン…戦争の泥沼が続く。反戦だった筈のオバマも選挙時2つだった戦争が退任前には7つになって、見事に米帝国主義路線を拡大していた。

 トランプ支持者はそれを変更したいと希望したのだ。100日前にトランプもまたその路線に絡め取られた。旧体制破壊どころか、単に洗練されない、不細工で乱暴なブッチャー(屠殺人)に成り下がる或いは素地露呈かもしれない。😠
posted by 三間堀 at 03:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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