2017年04月02日

【米】全球的な軍事の段階的激化の手綱を繰るペンタゴン 31 March 2017


 東欧のバルチック海から中央アジア、中東それにアフリカの角まで仮借ない軍事の段階的激化に米軍が関連していると説き始める表記をつまみ食い。
《摘要》
1。将軍ジョセフ・ヴォーテル、米国中央軍司令部司令官が水曜日下院の軍事委員会で「イランは世界のこの部分に於ける安全保障にとって最大の長期的な脅威を措く」と告げ、そして「軍事的手段或いはその他手段を通じて[イランを]妨害」すべくワシントンが行動することを要求した。

2。ヴォーテルが続けてイェメンでの拡張された米軍介入の事例を提示し、此処には「危機の死活的米国益がある」と宣言した。最貧のアラブ国、そこでサウジ・アラビアとその同盟国が不可欠な米インテリジェンス及び兵站の支援と並んでアメリカの武器を使い、人口へのほぼ大量虐殺的な戦争を遂行してきた。ペンタゴンが外部世界と飢えた人口間のイェメンの最終的連携を構成する紅海の港を捕獲する目的の首長国軍による攻撃を後援中なので、同陳述が出た。

3。ヴォーテル証言は米欧州司令部の長、将軍カーチス・スカパロッティが同じ下院の委員団に、恒久的にロシア西部国境に配備位された、もう1つの完全な米機甲部門ーアブラムズ主力戦闘戦車、歩兵連隊戦闘車両並びにミサイルシステムとアパッチ及びブラックホーク・ヘリコプターで装備した2万人もの米部隊ーを欲しいと告げた。加えて同国海岸線近くに米戦艦の増大されたプレゼンスを呼びかけたー「水陸両用軍付きの空母支援グループー及びウクライナの右翼ナショナリスト体制への『最終兵器』の提供ーがあれば素晴らしいかもしれない」。

4。ロシアを「攻撃」及び「悪意ある行動」の廉で非難しながら、彼はモスクワを「非常に最終的で強靭な敵」と表現した。ペンタゴン予算のため大統領ドナルド・トランプの提案したあの540億ドル増がロシア軍事支出の80%に等しいなんてことは決して気にするな。

5。1週間前、米アフリカ司令部首脳、将軍トーマス・ウォルドハウザーがトランプ政権にあの極貧のアフリカ国に総力のアメリカ侵攻の道均しをするソマリアでの米軍事作戦を制限する制御を外すように呼びかけた。昨日APはトランプ政権がこの要求を認可したと報じた。

6。これが発見したのはシリア及びイラクでペンタゴンにより実施された殺人的な攻撃中の赤裸々な表現で、米爆撃がイラクで2番目に大きい都市モスルの住宅近隣地区全体を瓦礫と化し、シリアのモスク及び学校への攻撃で無辜の市民を殺した。

7。以前、イラク及びシリアでの米作戦長、将軍ステファン・タウンセンドがモスル作戦を「第2次世界大戦以来生じた最も重大な都市戦闘」と述べ、それを「厳しく野蛮」と性格付けた。

8。都市戦闘は、特筆されるべきことだが、近年、米軍事計画者の重要な焦点であり続けてきた。先週開催された「戦争の未来」会議での将軍マーク・ミリー、米陸軍参謀長による陳述を引用して、ミリタリー・ドットコムが報じた。「戦争が政治ならば、人々の暮らす所で戦われるだろう、そして『私見では都市域で戦われるだろう』とミリーが述べた。『それが米国陸軍には巨大な意味合いを持つ』」。

9。モスルの怯えた人口ー推定60万人の子供を含むーがそうした作戦用の軍勢を準備する上で米軍によりモルモットとして使われる。それを利潤システムの創造した広大な社会的多極化を前提に不可避と見るからだ。そうした未来の都市戦闘は、よく分かっている、アフリカや中東の戦争に引き裂かれた諸国だけでなくアメリカ自身の諸都市でも遂行されるだろう。

10。最終的分析として、米軍及びその上級司令官の巨大な力と影響にも拘らず、世界戦争への駆動はトランプによる将軍たちの解き放ちにではなく、全球的資本主義の危機、ワシントンの群れ指導を受けて各資本主義大国を再武装と軍国主義に駆動しているライバル国民国家への地球の分割と世界経済との間の解決不能な矛盾の中に根ざしている。(止め)
***
 将軍たちの現場の要求をどうするかは偏にトランプの政策判断だ。ロシアとの宥和を使うなら、それなりにブレーキをかけねばなるまい。中国と戦う気なら戦力の大再編が必要だ。
posted by 三間堀 at 14:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【米・露】ワシントン体制派は対露戦争を求めるのか strategic-culture 31.03.2017




 ロシアの大統領選挙介入疑惑が嘘だとハッキリしても、ロシアの資源狙いかそれとも伝統的ロシア嫌いからか対露強硬論が消えない。いかに世界最大・最強の軍隊を持つにしても、既に専科の見えない戦争を幾つもやっていて、米中戦争をするさえ戦力不足を指摘される中、ロシアに戦線拡大するのは愚策だろう。その意味で対露宥和を図りたいトランプは正しい。だがそれに反対する勢力がワシントンにはいるらしい(表記)。
《骨子》
1。ワシントン体制派にとってどちらが怖いか。ロシアと新合意に到達したい米国大統領か、或いはロシアの同盟国全部を取り替えたい大統領か。

2。最近我々が持ってきているのは唯一ロシアの同盟国全部を取り替えたい大統領だーそして彼らはそれに成功してきている。
我々はサダム・フセインを取り替えた。
我々はムアマー・カダフィーを取り替えた。
我々はヴィクトル・ヤヌコヴィッチを取り替えた。

3。我々は依然としてバシャール・アルアサドを取り替えることに努めており、またイラン指導部もだ。米大統領ドナルド・トランプがその環を続けるかどうかに関して疑問があり、報道陣の多くは彼がロシアに対して好意的すぎると考える。

4。ニュースメディアは民主党及びネオコンから拾い上げて、それ故にトランプは彼が「プーチンの手先」或いは「プーチンの満州人候補者」でさえあると厳しく圧迫されている。尤もそれら声明の前提はアメリカが完全に征服しない限りアメリカの敵と終末付けられているーそしてこれこそロシアについて為している米国政府にとって戦争売人的且つ傲岸な前提だ。しかもそれは亦、ロシアについての現実的な前提から非常に程遠い。ロシアは米国によってその盟友全部を転覆されて我慢するだろうか。ロシアは今やNATOー反露軍事倶楽部ー中の元同盟諸国の近く或いは国境線上に配備されたどれだけより多くの米国核ミサイルを認容するだろうか。

5。選挙戦期間中にトランプは「過激なイスラム・テロリズム」へのプーチンの一貫した戦争と同盟したいと明らかにしたー誰一人としてプーチンがいつも、且つ一貫して妥協せずにそれに反対する決心で来たことに挑戦できないー米国やそのサウジの盟友サウド家が(ロシアの盟友を転覆させるため)するようにジハーディストを武装したり訓練したり決してしない。

6。だから2つのどちらが怖いかーヒラリー・クリントンやジョン・マッケインの群れ、ロシアを粉砕したいネオコンか或いは(少なくともトランプが選挙されるまで)その群れの敵だったワシントンにいる僅少な人々か。
【続きはこちらで】
posted by 三間堀 at 10:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【米中】マーラーラーゴ(Mar-a-Lago)の男が習近平にイエスと言う ASIA TIMES STAFF MARCH 31, 2017


 トランプ・習会談が4月6、7日に米フロリダで行われる(4月5日予定の情報を更新)。どんな会談になるのかの予測情報(表記)。
《骨子》
1。中国が相方ドナルド・トランプと会う習近平の訪米日程を確認した。

2。彼らはフロリダにあるトランプのマーラーラーゴ・リゾートで両指導者間初の対面差しの会談のために会うだろう。彼らは貿易、中国の地域的野心それに北朝鮮とその兵器プログラムへの最善の対処法をめぐり軋んできた。

3。ホワイトハウスが「相互関心のある全球的、地域的及び二カ国間問題を議論」するためフロリダにあるマーラーラーゴ静養地で次の木曜日と金曜日にトランプが習を迎えるだろうと確認した。

4。トランプとメラニア夫人がまた習と夫人鵬利元を次の木曜日晩餐会に迎えるだろう、とホワイトハウス声明が言う。

5。中国外交部報道官盧康(ル・カン)が同巡行を毎日のメディア・ブリーフィングで発表し、両側が貿易関係に於ける相互利益育成の必要について語った。

6。「市場命令は、貴方にはいつも私がいるように私にはいつも貴方がいるように両国間の利益は構造化されているということだ」と盧が言った。

7。「両側は一緒になって相互利益のケーキをより大きくするよう働くべきで、単純により公平な分配を求めるべきでない」と彼は付言した。

8。米政権高官曰く。北朝鮮、中国との大きな米貿易の不均衡それに南シナ海に於ける北京の拡張的主張追求がアジェンダのトップになるだろう。

9。サミットは、選挙戦期間中にトランプが中国の貿易政策を繰り返し批判した後、一連の最近の架橋的米中会談に続くものだ。トランプは当時12月に権力掌握後台湾総統蔡英文からの電話を取って、台湾を離脱した地方と看做す北京がワシントンに抗議した。米指導者は後になって北京の長続きした「ひとつの中国」政策を尊重すると習との電話会談で合意し、爾来習に「建設的紐帯」を求めると書いて、見かけ上引っ込めた。

10。また中国は、ワシントンによって北朝鮮の核及びミサイル・プログラムをもっと制御せよと言われること、そして韓国での先進的ミサイル・システム配備の米国決定によって、苛立ちを示した。

11。米国務長官レックス・ティラーソンが今月(3月)北京でアジア巡行を終え、北朝鮮に関して中国と一緒に働くことに合意し理解を深めるトランプの願望を強調した。(止め)
***
 米中戦争も厭わないとトランプが本気になって習に迫るかが鍵。トランプが習を押し切れるか、それとも逆に習に本音を見透かされるか。後者であればアジア情勢は何も変わらない。🐶
posted by 三間堀 at 06:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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