経済の相互確証破壊に気づいたか、NAFTAの破棄は消えたようだ(表記)。つまみ食いしておく。
《摘要》
1。大統領トランプが通貨取引業者に眠れぬ夜を保証した。たった数時間という間隔で、彼がNAFTAに関し180度気を変えたようだった時だ。しかもホワイトハウス高官が大統領はNAFTA離脱の執行命令、多分数日内を考慮中と公開した直後だ。水曜日晩くトランプは、カナダとメキシコの指導者に彼はこの段階でNAFTA条約を終了しないだろうが。彼らとそれを迅速に再交渉すべく動くだろう、と告げた。ホワイトハウスの声明が言った。
2。ホワイトハウスは土曜日トランプの執務100日目という早くにNAFTAを離脱する執行命令を考慮していた、とポリティコが水曜日に封じた。しかし、その手順を踏むかどうかを巡って彼のトップ補佐官の間に分裂があった。ロイターズが最初に報じたように、ホワイトハウス曰く、トランプが電話でメキシコ大統領エンリケ・ペーナ・ニエートとカナダ首相ジャスティン・トルドーに、迅速なNAFTA終了から引き戻るだろう、と「愉快で生産的な」会話と記述されるものの中で言う。
3。トランプは繰り返し、アメリカにとってより良い条件で再交渉できなければ23歳の貿易条約から引き揚げる、と約束してきた。長らくメキシコをアメリカの仕事を破壊したと責めて来た。米国は1990年代初期のメキシコとの小さな貿易余剰の稼ぎから2016年の630億ドルの赤字へと移った。NAFTAに関する執行命令草案の詳細は即時には入手不能だった。
4。NAFTA撤退なら彼に重要な選挙公約の1つを果たしたと言わせ得るかもしれないが、また選挙で彼に投票した諸州で彼を傷つける可能性がある。とロイターズが指摘した。「ミスター・プレジデント、アメリカの黍農民があなたの選挙を助けた」と全国黍栽培者協会が声明で言った。「NAFTA撤退はアメリカ農業にとって災厄かもしれない」。
5。この間、メキシコは8月のNAFTA再交渉開始を見込んでいた。だがあり得る執行命令が時系列に緊急性を加えるかもしれない。メキシコ政府は命令草案に関してコメントなしだった。同国の外相が火曜日に、メキシコは悪い取引を受容するよりも交渉テーブルを立ち去るだろう、と言った。トランプは最近カナダへの批判を広げ、今週はカナダの軟材の輸入関税率を20%に設定し、3カ国が協定を再交渉する準備をしたと緊張感を表した。
6。カナダ曰く。いつ何どきでもNAFTA更新に関する会談に臨む準備がある。「この瞬間NAFTA交渉は始まっていない。いつ何どきでもカナダはテーブルに着く用意がある」とアレックス・ローレンス、カナダ外相クリスチア・フリーランドの報道官が述べた。(止め)
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意思決定に必要な部位が空席で検討不足の粗雑な行動しかできないホワイトハウス。テクノクラットを重視すれば、身動きできないものの、無視すれば空想的で現実には機能しない代物が政策になる。行政は巨大な機械だから、部品が欠けたり機能不全では動かない。まして日々動かさねばならず、結果責任を負う。空想だけでは動かぬと肚を決めてトランプ政権は現実処理能力を高めねばならない。
ラベル:Tyler Durden